COLUMN

コラム 〜マラソン豆知識〜

マラソンやランニングで起こる膝の痛みの原因と対処法

はじめに

マラソン大会に向けて日々ランニングを実施しているランナーのみなさんの中でも、膝の痛みに今まさに直面し、お悩みの方も多いのではないでしょうか?

マラソンやランニングは、誰でもすぐに始められるスポーツです。ランニングシューズ以外の道具を必要としないスポーツ、すなわち自身の身体、特に足が道具の一つになるスポーツといえるでしょう。

他のスポーツでも、道具へ負担がかかり使っているうちに消耗していくように、ランナーの脚も同じように負担がかかっているわけです。売っている道具は買い替えればよいですが、自身の身体の場合は買い替えることができません。

だからこそ自身の身体と、特に、足とは上手に付き合っていかなければなりません。

今回はそんな”膝の痛み”にフォーカスして、どんな原因があるのか、対処法があるのかをご紹介していきます。

特に現在膝の痛みにお悩みの方、またこれからマラソンやランニングに挑戦しようと思っている方も是非覚えておいていただければと思います。

ランナーの膝の痛みの原因とは何か?

まずは、痛む膝の箇所を手掛かりに原因を考えていきましょう。

膝の外側が痛むランナーの原因

膝が痛む多くのランナーの中で、特に膝の外側に痛みを感じる方が多い傾向にあります。

これは『腸脛靱帯炎』といわれる症状です。走っている際に膝が若干内側に入ってしまい、それに加えて膝から下の足が内旋することによって腸脛靱帯が引っ張られます。

腸脛靱帯が引っ張られたまま走り続けると、太ももにある骨と靱帯が擦れて炎症を起こしてしてしまい、痛みが出てくるようになります。これが『腸脛靱帯炎』になります。

発症してしまう方の傾向としては、O脚の人、ランニングを始めたばかりの筋力が少ない人、体が硬い人などが挙げられます。このようなランナーの方々が、クッション性の高いランニングシューズを履いていると大体この痛みに悩まされます。

どちらかというと、まだ筋力がしっかりついていない、あまり自身の身体が走ることに慣れていない初心者の方の発症が多い傾向にあります。

腸脛靱帯炎の予防法とは?

痛みの軽減や予防法は、ヒザから下ができるだけ内旋しないようにサポートすることですが、自身の意識のみで改善することは非常に難しいので、膝ができる限り内側に倒れこみにくい機能を持ったシューズを履くことをお勧めします。

テーピングも有効ですが、なかなかテーピングも知識がないと難しいため、市販で売っているサポーター、膝のサポートつきのタイツや足のサポートがついたソックスなどが有効的です。

また、体の柔軟性があまりない方、すなわち身体が硬い人ほどなりやすい傾向にあるので、日ごろからストレッチを行い、身体を柔らかくしておくこと、走る前には十分なストレッチを行う事でも予防はできます。

足の筋肉をつけることが一番重要です。筋トレをしっかり行うようにしましょう。

ヒザのお皿の下が痛むランナーの原因

マラソンやランニングは足をずっと動かし続けるスポーツです。

つまり、足にはかなりの衝撃がかかり続けるわけです。地面に足を絶え間なく叩きつけているイメージになります。

この、地面への着地や、地面から離すときの跳ね上がりによって、膝のお皿の上にある大腿四頭筋の付着部、膝のお皿の部分と、お皿の下にある膝蓋靭帯の付着部にかなりの負担がかかるのです。

ごくわずかですが断裂を起こしてしまい、炎症を起こすことが痛みの原因になります。

この痛みが発症するランナーさんは、ランニングフォームが安定しない方に多い傾向にあります。

そのなかでも特に、 激しく体が上下に動いてしまう方や、姿勢が悪く骨盤が後に倒れてまま走っている方は、特に膝に負担が大きくかかるので発症しやすい傾向にあります。

ヒザのお皿の下が痛む場合の予防とは?

先ほどもお伝えしたように、ランニングフォームが悪い方、姿勢が悪い方に発症が多い傾向にあるため、まずはランニングフォームの見直しや、自身の姿勢を意識して走るようにしましょう。

また、オーバートレーニングや体が硬い人がなる傾向もあります。マラソンやランニングで走りこんではいるけれども、これまで自己流で走ってきてしまったランナーに多い症状です。

すでに発症していて痛みがある方は、テーピングやサポーターで補ってあげることで軽減されます。

根本的な改善としては、ランニングフォームの改善、姿勢の改善の他に、足の筋肉、特に太ももの筋力アップを意識したトレーニングを行う事、走る前に太ももを重点的にストレッチをすることが重要になります。

ヒザ全体が痛むランナーの原因

マラソンやランニングは足に相当な負担がかかるスポーツだということは、ランナーの皆さんは十分わかっていることだと思います。

ヒザ全体が痛む場合の原因は、着地の際の衝撃によって疲労が蓄積し、ヒザの伸展や屈曲動作の際に滑車の役割を果たすお皿周辺に痛みが生じることが考えられます。

ヒザの内部にあるクッションの役割を果たしている半月板にも負担が生じるため、痛みというよりヒザ全体に違和感を感じるようになってくる場合もあります。

原因としては、体が硬い方、筋力が無い方が衝撃をうまく自身の身体で吸収できていないことが原因として考えられます。

ヒザの全体が痛む場合の予防とは?

先ほどもお伝えした通り、うまく衝撃を吸収できていないことが原因として考えられる為、クッション、安定性共に優れたランニングシューズに変えることで予防は可能です。

また、この痛みも、姿勢が悪いランニングフォームの方、骨盤が後に倒れてまま走っている方に発症しやすい傾向にあります。

慣れていない距離をいきなり走ったりするなど、オーバートレーニングにより急に発症するケースも考えられる為、自身にあったトレーニング、距離を走ることが重要です。

ランニングフォームの改善、姿勢の改善の他に、足の筋肉、特に太ももの筋力アップを意識したトレーニングを行う事、走る前に太ももを重点的にストレッチをすることが予防につながります。

まとめ

今回は、膝の痛みにフォーカスして考えられる原因と予防策をお伝えしましたがいかがでしたでしょうか?

どちらか一方のヒザが痛み始めると、体は痛む箇所をかばうので必ず他の箇所も痛みが出てくるようになってきます。そもそも、痛みを出さないことが重要なポイントになります。

上記で紹介した痛みの原因となる事には、共通している予防策があると思いますので、初めからそこに気を付けることで予防につながると考えてもいいかもしれません。

ランニングフォームやシューズなどは他の記事でも紹介していますので参考にしてみてください。

☞ランニングをするときの足にかかる衝撃と着地点を理解しよう

☞初心者でも分かる!マラソンシューズの正しい選び方

☞マラソン、ランニングの効果的アイテム!ランニングインソールとは?!

予防策はお伝えしたものの、マラソン、ランニングはどうしても足にものすごい衝撃、負担がかかるスポーツです。

もし、痛みが発症して痛みがすぐにひかない場合は、自分で何とかするのではなく必ず医療機関にかかるようにしましょう。

痛みがひどい場合は回復させるのが重要で無理にトレーニングを再開してもいい事はありません。万全の体調でマラソン大会に参加するためにも自身の身体と向き合ってみる期間を作るきっかけとして前向きに考えてみましょう。

>>マラソン豆知識の一覧に戻る

>>UPRUNおすすめ大会一覧はこちら!

PICK UP EVENTS 注目イベント

FAQ よくあるご質問

マラソン大会のお申し込み等について

Q.事前に自宅などに送付される物はありますか?
A. 参加通知などはメールで行っております。 その為、参加通知やゼッケンの事前郵送は行っておりません。 例外的に大会により送付物がある場合は各大会の詳細ページに記載いたします。
Q.参加通知のメッセージが届きません。
A. メール内容はこちらよりご確認ください。 ~案内メールが届かない方へ~
Q.参加をキャンセルしたいです。
A. 誠に恐れ入りますが、自己都合による申し込み後の種目変更、キャンセルは原則出来ません。 誤って通常チケットを購入した場合も早割チケットと変更は出来ません。
Q.親子マラソンに参加するこどもを1名追加したいです。
A. お申込みいただき、お問い合わせフォームにて1名追加の旨をお知らせください。1名追加にて1000円当日徴収いたします。
Q.親子マラソンに参加する親を1名追加したいです。
A. お申込みいただき、お問い合わせフォームにて1名追加の旨をお知らせください。1名追加にて2000円当日徴収いたします。

マラソン大会の開催等について

Q.雨の日は開催しますか?
A. 基本的には雨天決行です。
Q.中止の場合は?
A. 災害等により中止となる場合は前日または当日の朝6時までに大会詳細ページへ記載の後、メールにてお知らせ致します。中止になった場合、当団体が主催するマラソン大会に振替にて対応致します。詳細は配信されるメールをご確認ください。
Q.大会案内の詳細連絡は?
A. 各大会に関する詳細連絡は、お申込時に登録いただきましたメールアドレス宛に、大会開催の2営業日前に送信されます。 万一メールが届かない場合でも、当大会側でお名前が確認できればエントリーが完了している為、大会当日受付会場に直接お越しください。 エントリー確認につきましてはお問い合わせフォームまたはお電話にてご確認ください。

マラソン大会当日について

Q.受付で必要なものはありますか?
A. 基本的にはございません。受付スタッフに種目とお名前をお伝えください。 ※万一の場合に、支払い明細書やお申込を確認できるスマホ等をお持ちであればご持参いただくと確実です。
Q.大会中に怪我をしてしまった場合は?
A. 主催者がマラソン保険に加入しているため、保険の範囲内で保証が受けられます。
Q.参加者の変更について
A. やむを終えない事情を除き、基本的にはお受けしていません。
Q.会場に荷物置き場はありますか?
A. 貴重品以外の荷物を置いておく場所をご用意致します。貴重品につきましては自己管理でお願い致します。(※皇居につきましては荷物置き場の設置ができない為、ランナーステーションをご利用いただくか、公共のロッカーをご利用ください。)
Q.会場に着替えスペースはありますか?
A. 着替え用のテントを設置いたしますのでご利用ください。 (※皇居につきましては着替え用テントの設置ができない為、ランナーステーションをご利用いただくか、公共のロッカーをご利用ください。)
Q.給水・給食の設置はありますか?
A. 給水として水とスポーツドリンク、給食としてバナナ・チョコ等のお菓子を予定しております。 (※大会により内容が変更となる場合がございます。)
Q.ゴールした後は?
A. 完走証が発行されますので、完走証を受け取って各自解散となります。 上位入賞者(各種目1〜3位)につきましては、記念品授与と記念撮影があるため、完走証をお渡しする場所でお待ちください。
Q.大会記録の確認&写真の確認は?
A. 後日、公式ホームページより確認ができますのでご確認ください。(1週間ほどお時間をいただく場合もございます。)

UP RUN CONTENTS

SPONSOR 協賛

SNS