COLUMN
コラム 〜マラソン豆知識〜
日々マラソン大会に向けてトレーニングやランニングを行っているランナーの方は、スポーツをしない方に比べて身体、特に足にはものすごい負担がかかっていることと思います。
普通の人にくらべて運動する時間が長いこと、さらにマラソンやランニングは走るという繰り返しの動作を長く行うスポーツです。
単調な動作を長く続けることにより、ある一定の箇所に負担がものすごくかかってしまいます。
そうすると、ランナーの中には『疲労骨折』を起こしてしまう方もいるようです。
マラソン大会に出場してタイムを更新したい、完走したいなど何か目標を立てて実施している方は、かなりの意気込みで日々のトレーニング、ランニングを実施している事かと思います。
自ずと足の特定箇所への負担がどうしても多くなってしまい、最悪の場合、疲労骨折となってしまうリスクが高まります。
全ての人が疲労骨折をするわけでは無く、もちろんランナーそれぞれの個人差はありますが、仮に疲労骨折となってしまった場合、完治するまで一定期間はランニングやトレーニングを休止しなければなりません。
マラソン大会に向けて準備しているランナーの方にとっては、疲労骨折の痛みより、精神的なダメージが大きくなってしまう怪我の一つです。できる限り疲労骨折しないようにするには、普段からの予防が必要になります。
今回は疲労骨折についての予防法と、もしなってしまったときの正しい治療方法、診断方法も予防策を一緒にご紹介していきます。
まず『疲労骨折』とはどんな症状の事を言うのでしょうか。
疲労骨折とは、成長期、中学生から高校生くらいの時期に多く見られる症状の一つで、主に部活動によって運動量が増えてきて体に負担がかかってきている事が原因だと考えられています。
運動量が増えてきたことを要因の一つして考えるとすれば、熱心に日々トレーニングやランニングに励んでいるランナーの方も要注意ということです。事実、ランナーの方でも年齢問わず疲労骨折をしている方は多く見受けられます。
疲労骨折の原因としては、前段でもご紹介した通り特定の箇所の小さい力で合っても負担がかかり続けることによっておこる骨折です。
ただ、同じトレーニングメニューを同じ時期に実施した場合でも、起こる人と起こらない人もいます。個人差もあるうえに、ただ負担がかかったからとなるわけでは無いので、単純に負担がかかる事のみでなく、様々な要因が重なって疲労骨折が引き起こされます。
まず、ランナー個々の筋力、柔軟性、ランニングフォームや、体の使い方に問題がある場合は疲労骨折になるリスクが高くなってしまいます。
初めてマラソン大会に出場する方の中で、まだ「長く走る」ということに身体が慣れていない状態でハードなトレーニングを実施したり、極度な減量をしていて身体に本来必要な栄養素が足りていなかったりする、等、原因は多々あります。
ランナーに依存しない要因としては、ランニングシューズが自身に合っていないなども考えられます。
ランニングシューズが自身の足に合っていない場合、足にかなりの負担と衝撃がかかるマラソンやランニングでは、本来は衝撃を吸収してくれるランニングシューズ本来の機能が発揮されず、かなりの衝撃がかかってしまい蓄積されてしまいます。これが疲労骨折の原因ともなります。
マラソンやランニングに対しての知識が少ない中で、過剰なトレーニングや無理をしてしまうと疲労骨折のリスクが高まる、ということですね。
そのほかにも運動不足が原因だったり、特に女性の方はホルモンバランスが崩れによって疲労骨折のリスクが上がってしまう可能性があるようです。ただ単に負担が一定箇所にかかり続けることで引きおこされるわけでは無く、疲労骨折は様々な理由が重なって起こりえるものなのです。
ある一定箇所が痛んで、日が経ってもなかなか改善されない場合は、まずは病院にかかる事をお勧めします。
疲労骨折は、外的な強い衝撃がかかって起きる骨折とは違い、痛みは出るもののそのままにしてしまうケースがあります。
先ほどもお伝えしたように、痛みが改善されない場合は病院にかかる事をお勧めしますが、ランナーの場合疲労骨折が起こりやすい箇所や痛みを理解しておくと、ある程度自身でも判断できる可能性があります。
ランナーが特に疲労骨折をしてしまうリスクが高い場所は、身体の中でとくに負荷が最もかかりやすい下肢です。
そのなかでも、脛にあたる〔脛骨骨幹部)がもっとも多い傾向にあります。
そのほかにも個人差はありますが、大腿骨、中足骨、腓骨、骨盤、踵骨などの箇所が疲労骨折をすることが考えられます。
主にランナーが疲労骨折をする箇所は下半身にあたります。自身で疲労骨折をしていないか簡易的に調べる方法として、片足でジャンプをした際に痛みがあるかないかで判断する方法もあります。
痛みがあるけど軽くジャンプできる、痛みがあって全然ジャンプできない、全くジャンプできない場合は、疲労骨折の可能性が高いため、病院で一度診察を受けてみましょう。
ランナーにとって怪我や故障は致命的な為、痛みがある場合は疲労骨折以外の理由も考えられる為早めに病院で診察を受けるように心がけましょう。
これまでは疲労骨折の原因などをご紹介しましたが、実際にならないために予防策はあるのでしょうか?
様々な要因が重なりおこってしまう疲労骨折ですが、一番の理由として考えられるのがやはり特定箇所に負担がかかりすぎている事が考えられます。
まずは、日々トレーニングをしている方は内容が過度な内容になっていないかを確認してみる事はとても大切です。
ランニングシューズの見直し、ランニングフォームの見直しもとても重要ですが、まずはしっかりと身体のコンディションを整えた上でトレーニングやランニングができているかがとても大切です。
トレーニングを行う際もしっかりとストレッチを行ったうえで実施するとトレーニングやランニングに脚への衝撃をより緩和することにつながります。
また、食生活もとても重要です。しっかりとした骨、つまり骨密度が高ければ疲労骨折を起こしにくくなるため、バランスの取れた食事を日ごろから気にかけるようにしましょう。骨を形成するカルシウムを多くとるように心がけ、同時にビタミンD、タンパク質も取ることが大切です。
女性ランナーは特に、ホルモンバランスの崩れが原因で骨の成形に悪い影響を及ぼすことが考えられます。結果的に疲労骨折を引き起こしてしまう事も考えられるので、過度なダイエットやウェイトコントロールは十分に気を付けるように心がけましょう。
今回は、マラソンやランニング、トレーニングで引き起こされてしまう疲労骨折についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
疲労骨折を引き起こす一番の理由は、ある特定の箇所に負担がかかりすぎてしまう事です。そのほかにも様々な要因が重なっています。
しっかりと日ごろから予防策を行う事がとても大切ですが、もしこれまでにマラソン、ランニングやトレーニングが原因で疲労骨折になった経験のある方は、何が原因で、再発しないためにはどうすればいいのかをしっかり考える事も必要です。
気を付けることで予防できるものではあるので、日ごろから自身のリスクを考えながら、ランニング、トレーニングを行うようしましょう。
こんにちは(^^)
— UP RUN実行委員会 (@UP_RUN_tw) November 11, 2024
週末はいかがお過ごしでしょうか?
さて今週末のアップランマラソン大会は
16日
第62回UPRUN府中多摩川風の道マラソン
第68回スポーツメイトラン東大島小松川公園ハーフマラソン
17日
第2回UPRUN豊洲ハーフマラソン
第162回スポーツメイトラン皇居マラソン
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