COLUMN
コラム 〜マラソン豆知識〜
マラソン大会に向けてランニングやトレーニングに励んでいるランナーの皆さんの中には、マラソン大会中やランニング中に爪のトラブルに見舞われたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
マラソンは、持久力と体力を駆使して長距離を走り切る過酷なスポーツです。ランナーはトレーニングや栄養管理を通じて最高のパフォーマンスを追求しますが、その過程で足の健康も重要なポイントとなります。特に、マラソンと足の爪の関係性は、ランナーにとっての重要な注意点となります。
今回はマラソンランナーがなりやすい、トラブルになる爪の症状と、その対処法をご紹介します。
よく爪のトラブルが起きやすいランナーの方も、これからマラソンに挑戦しようと思っている方もぜひ参考にしてみてください。
爪のトラブルとはどんなものがあげられるのでしょうか?
足の爪に関するトラブルは、様々な原因によって引き起こされます。まずは、代表的な足の爪のトラブルを紹介します。
爪の黒色化(爪下血腫 ・けつかけっしゅ ):
爪下血腫は、外傷や振動などによって爪の下に血液がたまり、爪が黒く変色する状態です。ランニングやスポーツなどで足の指が靴との摩擦を受けることで起こることがあります。痛みや腫れを伴うことがあります。
爪の剥がれや亀裂:
爪の剥がれや亀裂は、長時間の圧力や摩擦によって引き起こされることがあります。特に足の先端部分や足指の爪の周りに発生しやすく、痛みや感染症のリスクをもたらすことがあります。
爪の真菌感染症:
爪の真菌感染症(爪白癬)は、真菌が爪の下に侵入し、爪を変色させ、変形させる状態です。爪が黄色くなる、厚くなる、剥がれるなどの症状が見られます。公共の場所や湿った環境で感染しやすいです。
陥入爪(巻き爪):
陥入爪は、爪が周囲の皮膚に食い込む状態を指します。爪がカーブしている、適切な靴を履かない、正しい切り方をしないなどが原因となります。痛みや炎症を引き起こすことがあります。
爪の変形:
爪が異常な形状をしている場合、先天的な要因や外傷、感染症などが原因で引き起こされることがあります。爪がくぼんだり、変色したりすることがあります。
ここまでは爪に起こりやすいトラブル全般をご紹介しましたが、上記でご紹介したトラブルから、特にマラソンやランニングで起こりやすいトラブルを詳しくご紹介します。
1 ・爪の黒色化(爪下血腫)
先ほどもご紹介した爪下血腫(けつかけっしゅ)ですが、爪の下に血液がたまる状態を指します。通常、怪我や外傷によって爪と爪の下の組織に損傷が生じると、その部分に血管からの出血が起こります。この出血が爪の下にたまることで、爪下血腫が形成されます。
爪下血腫は、靴との摩擦や圧力、過度な活動による振動などが影響を与えることで発生することが多いです。スポーツやランニング、特に長距離走をする際に、足指が靴内で動き、爪と爪の下の組織に摩擦がかかることで起こることがよくあります。
爪下血腫ができると、爪の下にたまった血液が圧迫されて痛みを引き起こすことがあります。また、爪が黒く変色することもあり、爪の外観にも変化が現れることがあります。
【対処法と注意点】
・休息と氷の利用
足を休めて血液の循環を改善し、痛みを和らげることが大切です。また、氷を爪の上に軽く当てることで腫れや痛みを緩和できるかもしれません。
・医師の診察
爪下血腫が激しい痛みや深刻な状態を引き起こす場合は、医師の診察を受けることをおすすめします。医師は適切な処置やアドバイスを提供してくれます。
・爪の処理
血腫が爪に圧力をかけて痛みを引き起こす場合、医師の指示に従って爪を穿孔して血液を抜くことが行われることもあります。
・予防
適切なランニングシューズの選択や、靴下の着用、足の適切なケアを行うことで、爪下血腫のリスクを軽減できます。
2・巻き爪
巻き爪は爪が周囲の皮膚に食い込む状態を指し、痛みや炎症を引き起こすことがあります。マラソンランニングと巻き爪の関係には以下のような要因が影響を与える可能性があります。
適切なシューズの選択:
マラソンランニング中、適切にフィッティングするランニングシューズを選ぶことは重要です。シューズが狭すぎたり、爪の形状に合わない場合、足指が圧迫されることで巻き爪が発生しやすくなります。適切なサイズと形状のシューズを選び、足指に過度の圧力がかからないようにすることが大切です。
爪の適切なケア:
巻き爪の予防には、爪の適切なケアが重要です。爪の長さを適切に保つことや、正しい切り方をすることで、爪の端が皮膚に食い込むリスクを軽減できます。また、爪の周囲の皮膚を乾燥させず保湿することも大切です。
圧力と摩擦の影響:
マラソンランニング中、足が靴との摩擦や圧力にさらされます。特に長距離走やダウンヒル走などで、足指が靴内で前後に動くことで爪に圧力がかかり、巻き爪のリスクが高まることがあります。
歩行・足の動きの変化:
マラソンのトレーニングやレースでは、足の動きや歩行が変化することがあります。長時間のランニングや疲労の影響で足指の動きが制御しきれなくなることで、爪が周囲の皮膚に食い込む可能性があります。
【予防策と対処法】
巻き爪の予防策としては、適切なシューズの選択、爪の適切な管理、足指の保護などが挙げられます。痛みや炎症を感じた場合は、専門家の医師や足の専門家に相談し、適切なアドバイスを受けることが大切です。
3・爪の剥がれや亀裂
マラソンランニング中に爪の剥がれや破損が発生することは比較的よくあります。これは足の爪が長時間の摩擦や圧力にさらされることで引き起こされる問題です。マラソンで爪の剥がれや亀裂を引き起こす原因としては次のようなものがあげられます。
・靴の選択
マラソンの際に使用する靴の選択は非常に重要です。適切なサイズやフィットするシューズを選ばないと、足指が靴内で動き、爪に余分な圧力や摩擦がかかることがあります。
・摩擦と圧力
マラソンランニング中、足指が靴との摩擦や圧力に晒されます。特に下り坂や長時間のランニングでは、足指が靴内で前後に動くことがあり、これが爪に負担をかけることがあります。
・爪の長さ
爪が長すぎると、靴との摩擦が増加し、剥がれや破損のリスクが高まります。爪の適切な長さを保つことは重要です。
・靴下の選択
適切な素材とクッションを備えた靴下を選ぶことで、爪にかかる圧力や摩擦を軽減できます。
・適切なシューズの選択
ランニングシューズの選択は非常に重要です。足の形状に合ったシューズを選び、フィッティングを確認しましょう。
・爪の適切な管理
爪の長さを適切に保ち、巻き爪や剥がれを防ぐために正しい切り方を行います。
・靴下の着用
適切な素材の靴下を選び、足指にクッションを提供し、摩擦や圧力を軽減します。
・トレーニングのバリエーション
同じ動作ばかりでなく、トレーニングをバリエーションさせることで足指にかかる負担を分散させることができます。
・トラブルの症状が進行する場合
もし爪の剥がれや破損が進行し、痛みや感染症のリスクが高まる場合は、医師の診断を受けることが重要です。専門家のアドバイスを受けて適切な処置を行い、トラブルを悪化させないようにしましょう。
今回はマラソンやランニングと爪の関係性についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
マラソンランニングは素晴らしい健康効果をもたらす一方で、足の爪にとっては負担も大きいものです。
適切な予防策と対処法を実践することで、爪のトラブルを最小限に抑えましょう。
必要に応じて医師のアドバイスを受けることを忘れずに、できる限り爪のトラブルを予防するようにして、マラソンやランニングに取り組みましょう。
こんにちは☆
— UP RUN実行委員会 (@UP_RUN_tw) December 3, 2024
体を動かして温まるのいいですよね(^ ^)
さて今週のアップランマラソン大会は
7日
第74回スポーツメイトラン赤羽荒川ハーフマラソン
8日
第71回UPRUN新横浜鶴見川マラソン
第69回スポーツメイトラン東大島小松川公園ハーフマラソン
まだお申込み可能☆https://t.co/Vgd4Q7k45n pic.twitter.com/AgkXpVr2KJ