COLUMN
コラム 〜マラソン豆知識〜
マラソン大会に向けて日々のトレーニングに励んでいらっしゃる方もいれば、ダイエット目的でジョギングやランニングに励んでいる方、様々な理由で皆さん走っているかと思います。
皆さんは、マラソンやランニングをする上で理想の体脂肪率はご存じでしょうか?
マラソン大会に参加された方、テレビでマラソン選手などを見た事がある方は分かるかと思いますが、トップランナーになればなるほど身体は細く、外見からも分かるほど体脂肪率が低いことが、誰が見ても分かることかと思います。
では、実際にマラソン大会に出場する方は体脂肪をかなり落とさなければいけないのか?
今回はマラソンランナーにおける適正な体脂肪率と、ダイエット目的でジョギングやランニングに励んでいる方に向けて効率的に体脂肪率を落とす方法をご紹介していきます。
ご紹介するにあたって、適正な体脂肪率の考え方や、落とし方などは諸説ありますが、ぜひ参考にしていただければと思います!
まず、体脂肪率とは自身の「体重のうち何パーセントが脂肪なのか」を表したものは皆さんご存じだと思いますが、健康診断などで聞く『BMI』も自身の身体の状況を理解する上で必要な指標の一つでもあります。
BMIとは、体脂肪率が「体に対して何パーセント脂肪があるかを把握するもの」に対して、「自身の体重、身長から割り出されたBMI数値を元に痩せているか、太っているかを判断するもの」になります。
よって、ランナーが気にしければならないのはBMIの数値より、自身の身体の脂肪がどのくらいなのかを示す体脂肪率となるわけです。
体脂肪率は「体脂肪量÷体重kgx100」という計算で算出されます。世間一般に言われている標準の体脂肪率は、男性が約10.0~19.9%、女性の方が多いので約20.0~29.9%です。
体脂肪自体が多いと肥満傾向になり、BMIも高くなるため問題ですが、体脂肪は人間が生きて行くうえで必要なエネルギーを体に蓄積したり、内臓を保護する役割があったりと非常に重要な役割も補っています。
そのため、あまりにも脂肪が少なすぎると健康面に影響が出てきてしまうためよくありません。
ランナーを含め、アスリートに関しては体脂肪を落とすことが重要と思われがちですが、本来の健康を維持するためにはある程度の脂肪は落とさず確保しておかなければならないと言えます。
では、これを踏まえ、マラソンランナーにあった体脂肪率は実際どのくらいなのか?
結論から言うと、自身のマラソンのタイムに比例してくるものだと思います。
個人差はありますが、タイムが早いトップランナーになればなるほど体脂肪率は少なくなりますし、市民ランナーはトップランナーに比べれば多くなります。
諸説ありますが、基準となる数値はトップランナーの男性で10%前後、市民ランナーであれば18%前後くらいまで上がるようです。女性の場合は男性の平均値に+2~3%くらいが基準となってきます。
よって、私生活を含め身体に影響が出ない前提の範囲で、自身が目指すタイムに対し身体と相談しながら体脂肪率を調整していくことが重要となります。
マラソン大会へ定期的に参加されている方で、タイムが伸び悩んでいる方は、走りこむ事以外にも一度自身の体脂肪率と向き合ってみてもいいかもしれませんね。
では、実際に体脂肪を減らすにはどうしたらいいのか?
個々の身体にあった落とし方はさまざまあるかと思いますが、まずは脂肪が燃焼される仕組みを理解することから始めましょう。
まず、端的に考えれば脂肪が燃焼されるのは身体を動かす事、すなわち運動することで燃焼されます。
理由としては、身体を動かす事で必要なエネルギーを生み出す際に、身体に蓄えられている脂肪を燃焼させるようになります。
運動をする際、身体を動かすために脳がエネルギーを作り出すように指令を出します。
その指令で、ノルアドレナリンやアドレナリンという『脂肪動員ホルモン(アデポキネチックホルモン)』というものが分泌されるようになります。
この脂肪動員ホルモンが働くことにより、脂肪を分解する酵素として『リパーゼ』というものが活性化することになります。
リパーゼというものは、すでに体に蓄積されている『脂肪細胞』を、『遊離脂肪酸』や『グリセロール』というものに分解し、血液中に放出するのです。血液中に放出された脂肪酸は、血液の流れに乗り全身の筋肉に届けられエネルギーとなります。
少し難しくなってしまったのですが、この一連の流れが身体を動かすことにより『脂肪燃焼』が進む身体の仕組みです。
この、脂肪燃焼を効率的に引き起こすことができる物のとしてよく挙げられるものが、走ること、すなわちマラソンやランニングになります。
体脂肪を落とすのに効果的なのがジョギングやランニングが挙げれるのもこのことからです。
脂肪燃焼を理解したうえで、なぜ体脂肪を落とすためにランニングやジョギングが効果的なのかご説明していきます。
もちろん走ることによって脂肪燃焼の仕組みが発動されるのですが、しっかりと脂肪を燃焼させるには長く身体を動かす『有酸素運動』が効果的になります。
逆に、筋トレや短距離走などの『無酸素運動』はエネルギー源として糖質を多く使用することとなります。無酸素運動では筋力を高めて基礎代謝を上げるためダイエットには効果がありますが、脂肪を効果的に燃焼させて、落とす運動ではありません。
その反面、有酸素運動は先にもお伝えしましたがエネルギー源として脂肪を多く使用するため、有酸素運動であるマラソン、ランニング、ジョギングは『脂肪燃焼』に効果的なのです。
また、ランニングやジョギングをする前に脂肪燃焼に効果的な成分を摂取しておくことも効率的に脂肪を落とすために知っていても損はありません。
一般的に言われる代表的は物としては「L-カルニチン」「コーヒークロロゲン酸」「カフェイン」「カプサイシン」などを摂取することで脂肪燃焼をより高めるといわれています。
『L-カルニチン』は血液中に放出された遊脂肪酸というものを筋肉内のミドコンドリア内に運ぶ役割があるとされています。
この、遊離脂肪酸はミトコンドリアに運ばれることでエネルギーに変わるのですが、逆に筋肉に運ばれず最終的にエネルギーとして使われないと、元の体脂肪に逆戻りするため、L-カルニチンを摂取することで効率よく脂肪燃焼ができます。
また、唐辛子などの辛い物に含まれる『カプサイシン』や、コーヒーなどに含まれる『カフェイン』なども脂肪燃焼に効果的な成分とされているため、ジョギングやランニング前に摂取しておけば、脂肪燃焼を高めることが出来ます。
今回は、ランニングやマラソンを行うにあたり切っても切れない体脂肪率についてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
体脂肪率を落とす方法や考え方については諸説あり、いろいろな考え方もあるのですが一見解として参考にしていただければと思います。
マラソンにおいてタイムが伸び悩んでいる方、日々のランニングにおいて長い距離が走れない、長期間走っているのに走ることが辛いと感じる方は、一度自身の体脂肪と向き合ってみてもいいかもしれませんね。
大前提として、日々の私生活が問題なく送れることですが、脂肪燃焼の仕組みを理解して、新しい自身の身体とマラソン、ジョギングをしてみましょう!
こんにちは
— UP RUN実行委員会 (@UP_RUN_tw) December 16, 2024
今日は良いことがあり嬉しい一日のスタート☆
さて今週のアップランマラソン大会は
21日
第63回UPRUN府中多摩川風の道マラソン
第55回スポーツメイトラン松戸江戸川河川敷マラソン
22日
第20回UP RUN東大島小松川公園マラソン~長距離特別ver~
第164回スポーツメイトラン皇居マラソン pic.twitter.com/ya9AfzFJMJ