COLUMN
コラム 〜マラソン豆知識〜
ランニングやマラソンは、他のスポーツ種目や陸上競技の中でも素朴なスポーツ。
行う上で一番の武器となるのは自身の身体だということは、この記事を見ていただいているランナーの皆さんもご存じの通りです。
ただ、どんなスポーツでも歳を重ねるにつれパフォーマンスが下がるのは防げません。野球であれば球を遠くまで投げれなくなったり、テニスであればラケットを思うように触れなくなったり…
マラソンやランニングでも、同じ距離を走っているのにタイムが落ちてきた、または疲労が抜けず、回復するまでに時間がかかったり、いろいろな問題が出てきているのでは……?!
今回はそんな方のために、マラソン×年齢について紐説いていきます。
まだまだ大丈夫と思っている方、何か不安がある方も、今後の為に是非参考にしていただければと思います。
始めにお伝えしておくと、「何歳までなのか?」という見解がすべてのランナーに当てはまるわけではありません。
もちろん個人差があるように、80歳以上の現役ランナーの方もいらっしゃいます。
プロのランナーになるとベストタイムをたたき出すのは20代の選手が多い傾向にあります。山を越えるとそこから一気に下がるケースも珍しくありません。
その反面、アマチュアのランナーに関して見てみると、一概にもそんなことはないようです。
マラソン大会に参加しているランナーを見ると30代、40代は当たりまえで、その上になると60代、70代のランナーでもフルマラソンを走りきるランナーもいます。 この年齢になってもいまだに自己タイムを更新する方もいらっしゃるようです。
ましてや、この年齢層の方に20代ランナーが軽々と抜かれていくこともそう珍しくはなくなってきました。
冒頭にもお伝えした通り、人間は年齢を重ねるにつれて体力、筋力共に低下してきます。
しかし年齢を重ねても自己タイム更新する方もいる中、マラソン人生において果たしていつ頃がピークなのか。
例えば、ある海外のサイトでランナー300万人のデータから統計を取ると、ランナーの平均タイムが最も早い年齢が40歳~49歳という調査結果で、なんと最もランナーが多い年代もこの年齢の様です。
ただ、あくまで統計を取ったものから算出してこの年代のウェイトが大きかったというだけで、50代、60代のランナーも20代に比べて早く走っているランナーも多いようです。
『年齢』だけでみてしまうと、いつからいつまでがピークなのか?
様々な見解があるとは思いますが、個人差は必ずあるものの正直なところ加齢による影響はあまりないのかもしれません。
現に、高齢のランナーが20代のランナーより高タイムを出す、いまだに自己記録を更新しているのが良い例です。
加齢による影響がないと考えられるのであれば、トレーニングを長く続ければ続けただけ走れるようになるかもしれません。そう考えると50代、60代の方が高タイムをたたき出すことは全く不思議ではないのです。
とは言え、年齢とともにパフォーマンスも下がってくる中での年齢に応じた走り方、トレーニング方法もあるので、簡単ではありますが紹介していきます。
歳を重ねても日々ランニングやマラソン大会に定期的に出場されている方には、それなりに昔から走り続けている方の方が多くいらっしゃるでしょう。
その長く走り続けている経験が、何よりの自信につながっているかと思います。さまざまなレースの統計をとってみると、年齢を重ねたランナーにおいてはスプリットタイムの変化がなくなり、いわゆるイーブンペースで走るランナーが多い傾向にあるようです。
例えば、20歳の方と、50歳の方のフルマラソンのタイムが同タイムで4時間だったとします。
20歳のランナーはスタートから前半で早いペースで走り、この段階では50歳のランナーは圧倒的に遅れをとるのですが、20歳のランナーは後半失速するためスタートから同じペースで走り続けた50歳のランナーが追い付き二人とも同じタイムでゴールすることになります。
あくまで統計にはなるのですが、スタートから効率よく、尚且つ無理することなく省エネな走り方を意識することが年齢を重ねた方のベストな走り方だと言えるかもしれません。
トレーニングをする上での原則として、一番はやはり「無理をしないこと」が挙げられます。
また、身体もそうですが、心も意識したバランスの取れたトレーニングを意識するようにしましょう。マラソンは誰が助けてくれるわけではありません、自分をカバーするのは自分です。
ある程度走っている方は何度も経験があると思いますが最後は自分との闘いになります。トレーニングも、時間より回数を意識して、継続的に長くすることをお勧めします。
あまり時間にとらわれると体がついていかなくなるのでなるべく頻度に意識を向けましょう。
・無理は絶対しない、自身を追い込まない
・あきらめも肝心
・休む時はしっかり休む、トレーニングにとらわれない
・練習をしすぎてもダメ
・あまり上を見ないようにする
・ランニング、マラソンに勝ち負けはない
・真夏や真冬はできるだけ自宅でできる基礎体力作りに励む
・あくまでマイペース、人と比べない
・時間ではなく、長く回数を続けることが大切
・トレーニングをした倍の時間は急速する
箇条書きで簡単にまとめましたが、高齢者のトレーニング、マラソンにおいては非常に大事な、意識して欲しい心構えです。
「走りたい、トレーニングしたい」と思う気持ちがあるだけでとても素晴らしいことです。とはいえ、その本能のまま身体を動かすと必ず体の故障につながります。
簡単にまとめると『無理は禁物』。
これに限ります。
トレーニングも自身のペースにあった無理のない範囲で時間より継続的に長くすることを意識するようにしましょう。
他にも、トレーニングをするにあたり気を付けてほしいことを別の記事でも紹介していますので参考にしてみてください。
→【 フルマラソンを完走するための体作りと必要な栄養素とは?? 】
今回はマラソンと年齢について簡単にひも解いてみましたがいかがでしたでしょうか?
結論からいうと、マラソンに年齢制限、限界は統計からみても無いといえます。
個人差はあるものの、走り続けることで、年齢を重ねたとしてもトレーニングの成果はマラソン大会で期待できると思います。ただ、やはり年齢とともに体は衰えていくもの。気持ちはあるがなかなか身体がトレーニングについていかないことも多くなってくることでしょう。
そんな時は無理することなく、自身の身体と向き合って、できることをできる数だけトレーニングをすることが重要。1回の時間の長さより、短時間でも長くトレーニングを続けることによって良い結果を得られる可能性があります。
逆に、無理に1回のトレーニングで長い時間身体を動かしてしまった事で、そのあとの回復も遅れ、疲労が残ったまま再度トレーニングをするという悪循環に陥り、思わぬ身体の故障につながります。
年齢を重ねてからのトレーニング、マラソンに関しては必ず『無理はしない』を必ず意識して臨むようにしましょう!
こんにちは。
— UP RUN実行委員会 (@UP_RUN_tw) December 23, 2024
昨夜は空気が澄んでいて星が綺麗でした☆
さて、今週のアップランマラソン大会は
28日
第165回スポーツメイトラン皇居マラソン
29日
第71回UPRUN市川江戸川ハーフマラソン
30日
第32回スポーツメイトラン府中多摩川風の道マラソン
31日
第199回UP RUN皇居マラソン
全て年末特別Verです。 pic.twitter.com/smWjGid1Gb