COLUMN
コラム 〜マラソン豆知識〜
多くのランナーがランニング、マラソンを始めたいと思って必ず先に買うものはランニングシューズ。まさかこの時代に裸足や足袋で走っている方はいないので、必ずすべてのランナーが身に着けている物でしょう。
走るために必ず必要なこの「ランニングシューズ」ですが、汚れても洗わなかったり、こまめなメンテナンスをしないまま履き続けていませんか?
きれいな舗装道しか走っていなくとも靴は必ず汚れてきます。また、人間の体の構造上走る際にはものすごく足に負担がかかっています。メンテナンスをこまめにすることにより、きれいな状態で長く履き続けられます。
ランニングシューズ自体いいものを買おうとすると値段も安くはありません。
最近では、お正月の行われる某マラソン大会において、あるシューズを履いたことによってかなりタイムに影響し新記録の嵐だったためオリンピックでは使用禁止になるかもしれないほど、シューズ一つで、タイムにもものすごく影響するものなのです。
せっかく買うならいいものを買って、自身のモチベーションも高めたいところ。
ランニングシューズを長く使うためにも今回はお手入れ方法についてご紹介していきます。
ランナーに限らずこれはすべてのスポーツ選手に言えることですが、トップ選手になればなるほど道具を大切にしています。例えば、野球選手は試合後にロッカーでグローブを磨く、ゴルファーだったら試合後にすべてのクラブを磨くなど、トップ選手は当たり前にやっていることです。
これはランナーにも置き換えることができ、走るための道具でウェア、サングラスなどの小物も道具に当てはまりますが、やはり一番重要なものはランニングシューズです。
トップのランナーは皆このランニングシューズを大切に扱っています。
では具体的にどんな形で管理すればいいのでしょうか。
ランニング中は多くの汗をかきます。もちろん一番負担がかかる足にも大量の汗をかいているため、汗でしめったり雨でぬれたりしたままにしておくと雑菌が繁殖しとても不衛生。また、その雑菌が原因で匂いのもとになったりも…
ベテランランナーやプロの選手でさえもシューズはこまめに洗うということです。
ではどのような形で洗うのがいいのか?特別なものが必要なのかというとそうではありません。逆にごしごし洗うことでダメージにつながることも考えられるので、おすすめの洗い方をご紹介していきます。
まず準備するものは、ドラッグストア等で売っているシューズ用の洗剤とブラシ。シューズ用のブラシも売っていますが、もし準備できない方は使い古した歯ブラシ等でも代用は可能です。
洗う際、インソールが取れるものは別々で洗うようにしましょう。
シューズを洗う際に意識して欲しいのは、「ゴシゴシ洗う」のではなく「しっかりと汚れを浮かせてから優しく洗ってあげる」こと。これをすることにより洗濯によるダメージを防ぐことができます。
まずバケツなどに、38度くらいの少しぬるいお湯を準備します。 水より暖かいお湯の方が汚れが取れやすいです。この中にシューズを少しつけ置きし、汚れを浮き出させます。ここであまりにも高温のお湯につけてしまうと、シューズによってはソール等の接着剤でついている箇所がはがれてしまう可能性があるので、お湯の温度には注意してください。
少しシューズがふやけた感じになってきたら、その中に洗剤を入れて、まずはシューズ全体を手でもみ洗いするように汚れを浮かせていきます。頑固な汚れがついているときには、まず始めにシューズをつける際、市販で売っているオキシクリーンの様な頑固な汚れを落とす洗剤をお湯に溶かしてつけておくのも効果的です。
この作業で表面上の汚れは結構落ちてくるので、気になる汚れはブラシでこすってみましょう。この際に先にもお伝えしましたがゴシゴシこするのではなく毛先をやさしく当てるくらいで、円を描くように洗ってください。
ソールの部分に関してはそこまで力は意識をしなくても大丈夫です。ソールは大体ゴムでできていますので、もしシューズ用の洗剤で落ちにくいときはご家庭に必ずある歯磨き粉を使ってみるのもいいでしょう。歯磨き粉には研磨剤が入っているので、微粒子単位で削ることで汚れが落ちやすくなります。
一通りの汚れが落ちてきたら、次はしっかりと濯いでください。洗剤が残っていると乾いたとき、特に白いランニングシューズには残った洗剤が汚れのようになってしまう事があるからです。
また、脱水不良によってもこれは起こります。水気をしっかりと取ってほしいので、脱水のみ洗濯機を使ってもいいかもしれません。
基本、衣類を洗うための洗濯機ですが、シューズの汚れをしっかりと落とせていれば脱水のみは使ってもいいでしょう。あまり長い時間脱水をかけてしまうとシューズの型崩れの原因となるので1分~2分が目安です。
干す際は風通しのいいところにつま先を上にした状態で干しておきましょう、シューズ用のハンガー等も売っているので使ってみてもいいかもしれません。この際に、脱水がしっかりできていないとどんどん水が流れてきますので注意してください。
乾かす時間を短縮したいときは、丸めた新聞紙を中に入れて、水分を吸わせながら乾かすものお勧めです。水分を吸った新聞紙をそのままにしておくと余計時間がかかるので、こまめに新聞紙を取り換えるようにしょう。
ランニングシューズは基本外を走るもので、常に太陽の光、紫外線にさらされていますが、主にランニングシューズに使われている繊維やゴムは紫外線が大敵です。野外に保管している方はそんなにいないかもしれませんが、例えば車の中に置きっぱなしになっている方は、強い日差しを受けっぱなしになっている可能性があり、劣化につながります。
ランニングシューズの劣化は走る際のクッションの軽減が損なわれるので、身体の故障やタイムにもつながる重要な部分です。先ほどお伝えしたように、洗った後に干すときもそうですが、普段保管しておく箇所も、高温と日差しを避けた風通しの良い日陰を選びましょう。
ランニングシューズに限らず普段のスニーカー等もそうなのですが、履く際や脱ぐ際に紐をそのままに結びっぱなしにしている方も多いようですが、如何でしょうか?
そっちの方が楽だ、毎回結び直さなくてもフィット感は得られているし問題ない、などと思っている方、いませんか?・・・・・・その履き方をしているとシューズの型崩れの原因となり、機能低下につながる可能性も。
紐は上部だけではなく、かかとの方から脱ぐ際の緩める、履く際は締める、を意識して毎回おこなってください。
走っている際に足には相当な衝撃を加わることを、ランナーの皆さんならご存じでしょう。その衝撃に加えて着地時に足のねじれも発生しています。その足のねじれを軽減しながら、ブレを補正してくれるのがランニングシューズの機能なのです。
しっかりと履くことによりこの機能を最大限引き出すことが可能です。これも体の故障やタイムにもつながりますので、ランナーの方は意識するようにしましょう。
今回はランニングシューズのメンテナンスについてご紹介しました!
どのスポーツもそうですが、マラソンに置き換えればベテランランナー、トップ選手になればなるほど道具をみんな大事にします。これは、トップランナーではなくともすべてのランナーが意識しなければいけないことでしょう。
マラソン、ランニングにとって重要な道具とは…それはやはり体にかかる衝撃を軽減し、タイムにも影響する「ランニングシューズ」。ランニングシューズを大切にし、常にきれいな状態で使用することにより自分の足になじんだシューズを長く履くことができ、常にきれいな状態のシューズを履くことで気分もあがります。
また、故障しないためにもしっかりとシューズを履くことが重要になるので、自身のランニングシューズと向き合いながら日々トレーニングに励み、マラソン大会に臨んでみましょう。
こんにちは
— UP RUN実行委員会 (@UP_RUN_tw) December 16, 2024
今日は良いことがあり嬉しい一日のスタート☆
さて今週のアップランマラソン大会は
21日
第63回UPRUN府中多摩川風の道マラソン
第55回スポーツメイトラン松戸江戸川河川敷マラソン
22日
第20回UP RUN東大島小松川公園マラソン~長距離特別ver~
第164回スポーツメイトラン皇居マラソン pic.twitter.com/ya9AfzFJMJ