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    マラソン豆知識

    マラソンの最中に口の中で血の味がする…これって病気?

    マラソンの最中に口の中で血の味がする…これって病気?

    UP RUNのマラソン大会の記事をご覧のランナーの皆さんの中には、マラソン大会に出場した際や、日々のトレーニングやランニングで長い距離を走った際に、口の中で血の味を感じるような体験をしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

    個人差はあり、全くこの経験がないランナーの方も、毎回この経験をしているランナーの方もいらっしゃるでしょう。

    この経験をしたことがある方が多いようなので珍しい事ではありませんが、特に何もせずそのままにして過ごしている方が多いのではないでしょうか?

    仮に重大な病気がかかわっている場合、あまり軽視してしまうとその代償は大きくなります。

    今回はなぜマラソンや、長距離を走った際に口の中が血の味をするのか、その原因についてご紹介していきます。

    これまでに経験をしたことがある人はもちろんですが、これからマラソンを始めようと思っているランナーの方もなぜ起こるのか、原因を分かったうえでマラソンを行うことでよりよいマラソンを行うことができる為是非参考にしてみてください。

    マラソンや長距離を走った際になぜ口内で血の味がするの?その原因とは?

    先ず、なぜマラソンや長距離を走った際に口の中が血の味がするのか?その原因についてご紹介していきます。

    はじめにもお伝えしましたが、この経験があるランナーはマラソン人口の中でも比較的多くの方が経験をしていることです。

    とは言え原因が分からないのでそのままにしている方も多く、普通に考えたら口の中が血の味がするとなると、何か病気か、口の中が怪我をしているのではないかと疑ってしまいますよね?

    口内で血の味がする原因は様々な説があるため、もっとも有力だなと思うものをピックアップしました。

    最終的にはご自分で自身の観察を行うことが重要です。これからご紹介するものが当てはまらないかまずは確認するようにしましょう。


    1 .肺との関係

    数ある説の中で最も有力かなと言えるものが、自身の肺が関係しているということです。

    もちろん憶測で断言はできないものの、人間が呼吸するときに一番働く臓器と言えば肺になります。呼吸は肺に流れた血液が全身に押し出されることで全身に酸素を供給しています。

    マラソンや、ランニングなど長時間運動する場合、それに伴って普段より呼吸も激しくなります。よって、呼吸が激しくなる分身体全体により血液がどんどん共有されるようになります。これが原因となり、呼吸の中にも血の匂いが紛れ込むことで口の中で血の味が感じられる、という説があります。

    となると、上記から考えるにしっかりと肺が活動している証拠にもなるため、活発に肺機能がマラソンやランニングに機能している証拠だともいえるでしょう。

    この説が有力だとすれば、決して病気などは疑う事もなさそうですが、説は他にもたくさんあるのでまずは自己観察がやはり必要になってきます。

    2. 口や鼻の中が切れていないか確認する

    上記でご紹介した肺にかかわる要因以外で考えられるのは、何かの拍子で口や鼻の中が傷ついたりして実際に出血しているパターンです。

    マラソンやランニング自体がスポーツの中では人とそれほど接触しないスポーツの為、外的要因にて口や鼻の中が出血するケースはあまり考えにくいのですが・・・

    可能性としては、例えば長距離を走っている場合、身体はかなりの汗をかきます。顔も同様に汗をかき、目に入りそうになる汗を手で拭うでしょう。その際に、動いている最中、長距離を走っている状況下では、 どうしても止まっているときと比べて雑な拭い方となってしまいます。そのとき、鼻に自身の手が強く当たってしまい鼻の中を傷つけてしまった、ということも考えられなくはないと思います。

    また、先ほどもお伝えしたようにマラソンやランニング時には血液がいつも以上に体内に送り出されるので、通常より血液のめぐりがよく、出血はしやすくなります。口の中が著しく血の味がする場合は歯肉炎や虫歯などが原因で出血したケースなども考えられます。

    一般的には先にご紹介した、肺が活発に動き体内へいつも以上に血液が送りだされることが要因、というものが最も有力ですが、そのほかにも考えられることはたくさんあります。

    まず、何が原因で血の味がしているのかをしっかりと自己観察をすることがとても重要です。

    マラソンやランニングで血の味がしやすい方は貧血にも注意が必要!

    口の中や鼻の中が、血の味がするランナーの方は貧血にもなりやすい傾向にあるため注意が必要です。

    特に女性の方で普段から貧血気味のランナーの方は要注意です。

    口の中が血の味がする最も有力な要因はご紹介しましたが、マラソンやランニング時は血の巡りが良くなっており、消費もされています。全身への血の巡りがよくなり、消費されているわけですから貧血の危険性は高くなります。

    仮に口の中で血の味がする経験がなくても、女性のランナーの方は貧血には注意が必要です。

    また、口の中で血の味がして、尚且つ頭が痛くなった、めまいがするなどの症状が現れた場合は、貧血の疑いがあるのですぐに走るのをやめて息を整え安静にしましょう。

    貧血は、マラソンやランニングをしているランナーの方は比較的発症するリスクが高くなります。個人差もあり、貧血になる理由は人それぞれ様々ではありますが、マラソンのような激しいスポーツをした際はかなりの汗をかくことになります。日常生活をしていく上でも汗をかいているのですが、スポーツのように大量に汗をかくと体内から鉄分が汗と一緒に体外へ流れ出てしまう場合があります。
    このように、スポーツをすることにより大量に汗をかくことで発症するため『スポーツ性貧血』と呼ばれるものがあるのですが、少し気を使ってあげることで貧血を回避できることもあります。

    UP RUNでは、貧血についても別に記事でご紹介していますので是非そちらも参考にしてみてください。

    ☞ ランニング、マラソンと『貧血』についての原因と予防策

    ☞ マラソンランナーに鉄分が必要なのか?なぜ必要なのかを徹底解剖!

    まとめ

    今回はマラソンや、ランニング時に口の中が血の味がする原因についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?

    これまでご紹介した要因などから考えると、マラソンやランニング中に血の味がしたとしても何か病気だとは考えにくいかもしれません。

    ですが、それはマラソンやランニングで長距離を走っていた場合の話しであり、それほどまだ長く走っていないのに血の味がずっとしている場合は何か違う原因がある可能性があるので、もしこのような経験がある、まさに今そういう状況にあるという方は一度病院で診察を受けてみても良いかもしれません。

    ランナーそれぞれに個人差があるため「絶対これが原因だ」とは言い切れないのですが、まずは自己観察をしっかりして様子を見ることです。

    少しでも気になることがあれば、自己解決せずに病院で受診して相談してみましょう。

    自身の原因がしっかりと分かることで、これからのマラソンやランニングに活きてくる事もあるかもしれませんね。

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