COLUMN
コラム 〜マラソン豆知識〜
ベテランランナーはもちろんの事、マラソン大会に向けて日々トレーニングに励んでいるランナーや、マラソン大会に数回参加されたことがあるランナーの方の中には『ランナーズハイ』といわれる言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
読んで字のごとくランニングやマラソンをしている最中に気分が高揚するのだろうということはだれしも想像がつく事なのかなと思います。
ですが、実際のこのランナーズハイとはどのような状態なのか?また、このランナーズハイの状態を体験するためには何が必要なのか?どのような状態の事をランナーズハイというのか?
様々な見解がある中でどんな感覚なのだろうと思っている方も多いかと思います。そんなランナーズハイについて今回はご紹介していきます。
すでにベテランナーの方の中には経験されたことがある方もいらっしゃるかと思います。
ランナーズハイを体験する近道、また、まだランナーズハイの状態を体験したことが無い方についてはどのような状態をランナーズハイというのかを事前に知っておくことで、日々行っているランニングや、定期的に参加しているマラソン大会がより楽しみになると思いますので、是非参考にしてみてください。
まず初めの今回ご紹介する『ランナーズハイ』とはどのような状態なのかをご紹介していきます。
先ほどもご紹介しましたが、ランナーズハイとは走っている最中に気分が高揚してくる、走っていることで気持ちよくなる、高揚感を感じる事が出来る状態をランナーズハイと一般的に呼んでいます。
気分が高揚している状態の為、このランナーズハイが訪れると本来であれば辛く長い距離を走るマラソンで合っても気持ちよく、軽く走り切れるようになります。
42キロという長い距離も爽快感を感じる時が急に訪れます。
具体的にどのような感覚なのでしょうか。
ランナーズハイを引き起こす直前は身体の筋組織の筋繊維一つ一つが感じられるようになり、脈拍がいつもより早く感じます。これは血液循環がいつもより速い速度で行われている状態です。
その状態のまま走り続けていると急にランナーズハイが起こります。
ランナーズハイの状態になると、今まで感じていた「きつい」「苦しい」感覚が、急になくなります。疲労感がなくなるのです。
逆に、走るためのエネルギーが増してきて、足が痛い状態であれば痛みが消えた感覚になり、どちらかというと地面を走っている感覚というより、宙を走っている感覚、極端に言うと、飛んでいるような感覚になる方もいるようです。
一度ランナーズハイが起こると高揚している感覚になるため、もっと走りたい、どこまででも走りたい、足を止めるのが嫌になってくる方もいらっしゃるほどです。
フルマラソンは42.1キロもの長い距離を走りぬく、自身との闘い、忍耐力がとても重要になるメンタルスポーツの一つでもありますが、このランナーズハイを感じる事が出来れば誰しも42キロという長い距離も完走できることができるでしょう。
ただ、このランナーズハイですがフルマラソンのすべての工程で感じる事は難しく、主に訪れるタイミングとしてはレース後半が多い傾向にあります。
また、レース後半に訪れたとしてもゴールまでそれが続くのかというとそうはいきません。
もちろん個人差はありますが、ある一定期間でおとずれるものとされています。
このランナーズハイになった状態の時に、スピードを上げることでタイムを縮める、距離を稼ぐといった有効な使い方をしているベテランランナーの方もいらっしゃいます。
また、このランナーズハイは自身の限界を超えたタイミングで起こりやすい為、一度ランナーズハイの状態を抜けたとしても、次のランナーズハイが訪れる可能性も十分に考えられます。
一部のベテランナーの中にはランナーズハイをコントロールできる方もいらっしゃるようです。
ではランナーズハイを感じる為の方法や、近道はあるのでしょうか?
次に方法や、感じる為の近道をご紹介します。
この、ランナーズハイの状態になりやすくなる方法をご紹介していきます。
ランナーズハイ自体、自身の限界を突破した際に訪れるものです。
そこまでの近道としてなりやすくなる方法をご紹介しますが、個人差はもちろんあるので色々なものを日々のランニングで試してみてください。
⦁ 日々のランニングやトレーニングでもなるべく長距離を走る
ランナーズハイを感じる為には先ほどもお伝えしたように自身の限界を超える必要があります。この限界という者は個人差、経験によっても様々ですが、自分の限界を知らない方もまだ多いのではないでしょうか。
その限界を自身で把握するためにも、日ごろのランニングやトレーニングにおいてもできるだけ長い距離を走ることをお勧めします。
また、限界を突破するために、自身の身体に疲労感を感じさせる必要がある事からも長い距離を走ることが重要です。
経験や体力にもよりますが、日々のランニング、トレーニングにおいて目安としては1時間以上、10キロ前後の距離を走るようにしてみてください。
この距離、時間をすでに余裕をもって走れる方はその分時間、距離を伸ばすようにしましょう。
⦁ ペース配分としては自身の7割~8割のものを
全体のペース配分も重要です。あまり軽く走っているとランナーズハイは訪れにくい為、楽ではないがきつすぎないちょうどいいペースで全力の7~8割程度を意識して走るようにしましょう。
ある程度の辛さを感じる事により、その辛い状態を緩和するべく脳内物質が放出されるためランナーズハイへの近道となります。
⦁ たとえ疲れたとしてもペースを維持して走り続ける
上記でもお伝えした通り、ある程度の疲労感を自身の身体に感じさせることが重要なので、ランニングやトレーニング中に疲れたとしても、ペースを落とさずに決めた距離を走りぬくようにしてください。
⦁ 自身に合った最適なランニングシューズで走る
自身のパフォーマンスを最大限発揮できるように、しっかり自分に合ったランニングシューズを選ぶようにしましょう。マラソンは道具の力をそこまで必要としないスポーツですが、パフォーマンスを向上させる道具としてランニングシューズは非常に重要です。
サイズが合っていなかったり、自身の身体をサポートできないランニングシューズではパフォーマンスが発揮できないため一度見直しを実施してみてもいいかもしれません。
⦁ あまり余計な事を考えずにまずは走ってみる
ランナーズハイを体感したいがために、どうしても始めのうちは焦ってしまいがちですが、まずは自身の決めた距離を走りぬく事と、ペースを一定に保って走ることを意識するようにしましょう。
しかしそのことだけを意識しすぎて走ってしまうと、今度は他のところの注意喚起がおろそかになってしまうため、思わぬ怪我の原因になったりもします。
いつもと変わらないランニング、トレーニングを心がけ、決めた目標距離、時間を走りぬく事だけに集中してみましょう。
今回はランナーズハイについてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
ランナーズハイという言葉は聞いた事があるけれども、まだ体験したことが無い方も多いのではないかと思います。
ランナーズハイは一度体感すると忘れられない感覚なので、またマラソン大会などに早く参加したい感情にもなります。
なによりも、辛く長い距離の中、走りながら爽快感や体が軽くなったような感覚を味わうことができます。是非一度体験していただきたいです。
こんにちは
— UP RUN実行委員会 (@UP_RUN_tw) December 16, 2024
今日は良いことがあり嬉しい一日のスタート☆
さて今週のアップランマラソン大会は
21日
第63回UPRUN府中多摩川風の道マラソン
第55回スポーツメイトラン松戸江戸川河川敷マラソン
22日
第20回UP RUN東大島小松川公園マラソン~長距離特別ver~
第164回スポーツメイトラン皇居マラソン pic.twitter.com/ya9AfzFJMJ