COLUMN
コラム 〜マラソン豆知識〜
日々マラソン大会に向けてトレーニングに励んでいるランナーの皆さんの中には、決まったランニングコースを走る方、参加するマラソン大会に合わせてランニングコースを選択する方などトレーニング方法は様々かと思います。
参加するマラソン大会によって、もちろんコースの形状は様々ので、スタートからゴールまでフラットなコースの大会もあれば、一部上り坂や下り坂など起伏があるコース形状のものまで様々です、一見フラットに見えたとしても実は緩やかな上りだったり、下りだったりすることもよくあります。
今回はそんなマラソンにおける坂道の走り方や攻略法、トレーニング方法はどうするべきかについてご紹介していきます。
マラソンにおいて、坂道はランナーにとって大きなチャレンジとなります。坂道を効率的に走るためには、特定のテクニックと戦略が必要です。
今まさにマラソン大会に数多く参加されているランナー方も、これからマラソン大会に参加しようと思っているランナーの方も是非参考にしてみてください。
まず先に上り坂と下り坂の走り方についてご紹介していきます。
フラットな箇所と上り坂と下り坂では、コースの起伏があるためもちろんそれに伴い走り方も変わってきます。フラットな場所と同じ、変わりない走り方で走ってしまうとパフォーマンスを最大限に発揮できない可能性も考えられます。
その他、走り方とは別に心理的なアプローチもいくつか必要になってくるため、先にご紹介していきます。
【上り坂の走り方】
・ペースを調整する
上り坂では心拍数が上がりやすく、エネルギー消費も増えます。そのため、ペースを落として心拍数を抑えることが重要です。自分の呼吸が乱れない範囲で、無理のないペースを維持しましょう。
・短いストライドを意識する
長いストライドはエネルギーを多く消費します。上り坂では短いストライドで地面をしっかりと捉えるように心がけましょう。これにより、体への負担を減らし、効率的に登ることができます。
・前傾姿勢を保つ
上り坂では、少し前傾した姿勢を保つことが重要です。腰から前に倒すようにし、重心を前方に移動させることで、足への負担を軽減できます。ただし、過度な前傾は避け、自然な姿勢を保つことを心がけましょう。
・腕を使う
腕の振りを積極的に利用してリズムを作りましょう。腕をしっかり振ることで、脚の動きがスムーズになり、上り坂でのバランスも取りやすくなります。
【下り坂の走り方】
・コントロールされたペースで走る
下り坂はスピードが出やすいため、ペースのコントロールが重要です。無理にスピードを出し過ぎず、自分がコントロールできる範囲で走るようにしましょう。過度なスピードは膝や足首に負担をかける可能性があります。
・リラックスしたフォームを保つ
下り坂では、体をリラックスさせることが重要です。肩の力を抜き、自然なリズムで走るように心がけましょう。力んで走ると、筋肉に余分な負担がかかります。
・着地の衝撃を和らげる
下り坂では、着地の衝撃を和らげるために膝を少し曲げて着地することが大切です。衝撃を吸収することで、膝や足首の負担を軽減できます。また、足の裏全体で着地するように意識しましょう。
・視線を前方に向ける
下り坂では、足元ばかりを見ているとバランスを崩しやすくなります。視線を前方に向け、走るラインをしっかりと確認しましょう。これにより、転倒のリスクを減らすことができます。
【心理的なアプローチ】
・ポジティブなマインドセット
坂道を克服するためには、ポジティブなマインドセットが不可欠です。坂道に対する恐怖心を和らげ、挑戦を楽しむ心構えを持ちましょう。ポジティブな考え方は、パフォーマンス向上にも繋がります。
・呼吸法を整える
坂道では呼吸が乱れがちです。一定のリズムで深呼吸を心がけ、酸素を十分に取り入れるようにしましょう。呼吸が整うことで、心拍数をコントロールしやすくなります。
ここまではマラソンにおいて坂道を攻略する走り方についてご紹介しましたが、マラソンにおいて、坂道をより効率的に走るためには、特定のトレーニングが必要です。上り坂と下り坂の両方に対応できるように、次に効果的なトレーニング方法を紹介します。
【上り坂トレーニング】
1 ヒルトレーニング
ヒルトレーニングは坂道での走力を向上させるための基本的なトレーニングです。近所の丘や傾斜のある道路を利用して、一定の距離を繰り返し走りましょう。
実践方法
50〜100メートルの坂道を選び、8〜10回繰り返し登ります。登る際は短いストライドと前傾姿勢を意識し、下りはゆっくりとジョギングで戻り、心拍数を整えます。
2 インターバルトレーニング
インターバルトレーニングは心肺機能を強化し、持久力を向上させるのに効果的です。坂道でのインターバルを取り入れることで、上り坂に対する耐性を高めます。
実践方法
1〜2分間の全力疾走と、同じ時間の軽いジョギングや歩行を交互に繰り返します。これを8〜10セット行います。
3 ロングラン
長距離を走ることで全身の持久力を養い、坂道でも持続的に力を発揮できるようになります。週に1回はロングランを取り入れ、コースに坂道を含めるようにしましょう。
実践方法
15〜30キロメートルの距離を走り、途中にいくつかの坂道を含めます。一定のペースを保ち、無理のない範囲で走ります。
【下り坂トレーニング】
1 下り坂ランニング
下り坂を走ることで、筋肉の使い方やバランス感覚を鍛えます。衝撃を吸収しながらスムーズに下る技術を身につけることが目的です。
実践方法
緩やかな下り坂を選び、リラックスしたフォームで走ります。膝を少し曲げて着地し、スピードをコントロールしながら走りましょう。
2 筋力トレーニング
下り坂では特に脚の筋力が重要です。筋力トレーニングを通じて、脚の筋肉を強化し、衝撃に対する耐性を高めましょう。
実践方法
スクワット、ランジ、カーフレイズなどのエクササイズを週に2〜3回行います。各エクササイズを15〜20回、3セットずつ行います。
3 プライオメトリクストレーニング
プライオメトリクストレーニングは瞬発力と筋肉の反応速度を向上させるのに効果的です。下り坂でのバランスと着地の技術向上に役立ちます。
実践方法
ボックスジャンプ、ジャンピングスクワット、バウンディングなどを取り入れます。各エクササイズを10〜15回、3セットずつ行います。
【坂道トレーニングの補完】
1 コアトレーニング
強いコアは坂道での安定性とパワーを向上させます。コアトレーニングを定期的に行い、体幹を強化しましょう。
実践方法
プランク、サイドプランク、バイシクルクランチなどを週に3回行います。各エクササイズを30秒〜1分間、3セットずつ行います。
2 柔軟性トレーニング
柔軟な筋肉は怪我を防ぎ、坂道での動きをスムーズにします。ストレッチやヨガを取り入れて、柔軟性を高めましょう。
実践方法
毎日のランニング後に15分間のストレッチを行います。特に太もも、ふくらはぎ、ハムストリングスを重点的に伸ばします。
【その他のトレーニング】
1 クロストレーニング
水泳やサイクリングなど、ランニング以外の運動を取り入れることで全身のバランスを保ちます。これにより、筋肉の偏った使い方を防ぎ、怪我のリスクを減らします。
実践方法
週に1〜2回、水泳やサイクリングを行います。60分程度の有酸素運動を目安にします。
2 リカバリートレーニング
坂道トレーニングの後には適切なリカバリーが必要です。リカバリージョグやウォーキング、ストレッチを行い、筋肉の疲労を回復させます。
実践方法
トレーニングの翌日に30分間のリカバリージョグやウォーキングを行います。その後、軽いストレッチを15分間行います。
今回はマラソンにおける坂道の走り方についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
マラソンでの坂道を克服するためには、フラットな場所との坂道での走り方を理解して走り分ける事がパフォーマンスを最大限に引き上げることにつながります。
また、それと同時に上り坂と下り坂の特性に応じたトレーニングが必要です。ヒルトレーニングやインターバルトレーニングで上り坂の力を養い、下り坂ランニングや筋力トレーニングで下り坂の技術を磨きましょう。
これらのトレーニングを継続的に行うことで、坂道でのパフォーマンスを向上させることが、マラソンでのパフォーマンスを伸ばすことができます。
こんにちは☆
— UP RUN実行委員会 (@UP_RUN_tw) October 28, 2024
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