COLUMN
コラム 〜マラソン豆知識〜
日々マラソン大会に向けてトレーニングに励んでいるランナーの皆さんの中には、マラソン大会やその他のランニング大会において、「DNS」と「DNF」という用語がを耳にしたことがあるランナーの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これらは、それぞれ特定の状態を指す略語ですが、初心者の方や大会に初めて参加する方にとっては、意味や重要性がわかりにくい場合があります。
今回はそんな、「DNS」と「DNF」の意味をご紹介し、それぞれに関連する注意点や対策、そして関連する重要なポイントについて詳しくご紹介します。
何度か聞いた事があるランナーの方や、これからマラソン大会に出場を控えているランナーの方は是非参考にしてみてください。
今回はDNSとDNFについてご紹介しますが、まずは双方どんな意味があるのでしょうか?
その意味と、原因、回避するためのポイントをご紹介していきます。
DNSは“Did Not Start”の略で、「スタートしなかった」ことを意味します。これは、参加登録を行ったにもかかわらず、何らかの理由でレースのスタートラインに立たなかった場合に適用されます。
・DNSの主な原因
DNSとなる理由はさまざまありますが、一般的な例をご紹介します。
健康上の理由:風邪やインフルエンザ、ケガなど体調不良。
スケジュールの都合:仕事や家庭の事情で大会当日に参加できなくなった。
交通手段の問題:大会会場への移動が間に合わなかった、または中止になった。
準備不足:トレーニング不足や大会への不安。
・DNSを回避するためのポイント
DNSを防ぐためには、以下のような具体的な取り組みが効果的です
十分な準備期間を確保する
大会の日程に合わせて計画的にトレーニングを進める。特に長距離を走る際には、徐々に負荷を高めることで怪我のリスクを軽減します。
健康管理の徹底
大会の数週間前から食生活を見直し、バランスの良い食事を心がける。睡眠時間を確保し、風邪などの病気を予防するための対策も重要です。
交通手段を事前に調査
大会当日に遅刻しないよう、公共交通機関や自家用車での移動計画をしっかり立てておく。万が一のトラブルに備え、早めに出発することもおすすめです。
心身の状態をチェック
スタート直前まで、自身の体調を確認します。少しでも異常を感じた場合は無理をせず、専門医に相談するか参加を見合わせる勇気も必要です。
DNFは“Did Not Finish”の略で、「完走しなかった」ことを指します。スタートはしたものの、何らかの理由でゴールに到達できなかった場合に適用されます。
・DNFの主な原因
DNFの理由もDNSになってしまう理由と同じように多岐にわたります。以下に主な事例をご紹介します。
体力の限界:トレーニング不足や過信によるエネルギー切れ。
ケガや痛み:足の故障、筋肉のけいれん、または転倒。
天候の悪化:猛暑や強風、大雨など。
メンタルの問題:モチベーションの低下や途中での挫折感。
制限時間超過:規定の時間内にゴールできなかった。
・DNFを防ぐためのポイント
DNFを避けるためには、以下のような具体策を実践しましょう
現実的な目標設定
大会前に自身の走力を見極め、無理のないペースやタイムを目標に設定します。初めてのフルマラソンでは、完走を最優先とし、タイムは二の次にするのがおすすめです。
適切なトレーニング計画
トレーニング内容を多様化し、持久力だけでなく、筋力トレーニングや柔軟性の向上も意識します。レースペースに慣れるため、長距離走やインターバルトレーニングも取り入れると効果的です。
補給戦略の事前準備
大会当日の気温や湿度に応じた水分補給計画を立てましょう。また、エネルギー補給用のジェルやバナナなど、身体に合った補給食を事前に試しておくことが重要です。
レース中のペース管理
序盤に速く走りすぎることはDNFの大きな原因となります。心拍数やペースを一定に保つことで後半の失速を防ぐことができます。
メンタルケア
長時間のランニングでは、途中で気持ちが揺らぐことがあります。事前に自分を鼓舞する言葉やイメージトレーニングを行い、ネガティブな感情に対処する方法を準備しておきましょう。
天候に応じた装備の準備
大会当日の気象条件をチェックし、必要に応じてサングラスや帽子、防寒具などを用意します。悪天候が予想される場合は、ペースを落として安全を優先する判断も必要です。
・大会主催者の規約確認
どの大会でもDNSやDNFに対する取り扱いは主催者によって異なります。参加費の返金ポリシーや、次回大会への振替が可能かどうかを事前に確認しておくことが重要です。
・無理をしない判断
健康や安全を最優先に考えることが大切です。体調不良やケガの兆候がある場合、無理に参加しようとするとさらなる悪化を招く可能性があります。
・代替プランの検討
DNSやDNFとなった場合でも、それを次回の挑戦につなげることができます。たとえば、DNSであれば他の大会にエントリーし直す、DNFであれば課題を洗い出して改善を図るなど、次に向けた計画を立てることが有効です。
ここまではDNSやDNFの意味や防ぐためのポイント、注意点をご紹介しましたがDNSやDNFは単に大会への参加や完走の有無を意味するだけではなく、ランナーの心理にも影響を与える場合があります。
どのような影響が考えられるのか?乗り越える為のポイントを次にご紹介していきます。
・DNSの心理的影響
DNSとなると、大会前のトレーニングや準備が無駄になったと感じることがあり、自己評価の低下や落胆につながる場合があります。また、他の参加者や家族、友人に対する「申し訳なさ」を感じることもあります。
・DNFの心理的影響
DNFの場合、特にゴール間近でのリタイアは強い挫折感を引き起こすことがあります。自分の実力不足を痛感したり、次回の挑戦への不安が増したりすることがあります。
・乗り越えるための方法
ポジティブに捉える:DNSやDNFは、次の目標を設定する良いきっかけと考える。
自己分析:DNSやDNFの原因を振り返り、具体的な改善策を考える。
サポートを受ける:同じ経験を持つランナー仲間や家族と話し、気持ちを共有する。
DNSやDNFを防ぐためには日頃の体調管理と、大会後の適切なリカバリーが重要です。
リカバリー方法に関しては他の記事でもご紹介しておりますが、マラソンを完走するには自身の体調を万全にしておくのが一番です。体調管理とリカバリーの重要性についてご紹介します。
・大会前の体調管理
栄養バランス:適切な食事を心がけ、エネルギー不足を防ぐ。
睡眠:大会前日は十分な睡眠を確保する。
ストレス管理:精神的なストレスを減らし、リラックスした状態で大会に臨む。
・大会後のリカバリー
休息:DNF後は無理をせず、十分な休息を取る。
専門家の相談:ケガや体調不良が原因の場合は、医師やトレーナーに相談する。
メンタルケア:必要に応じてカウンセリングを受けることも検討する。
リカバリーのついては他の記事でもご紹介していますので、こちらも是非参考にしてみてください。
ベテランランナーは必ず実践する、重要な大会後のリカバリーとは??
https://up-run.jp/columns/columns19/
マラソン後のリカバリー~トレーニングと同じくらい重要な入浴について~
https://up-run.jp/columns/columns45/
今回はDNSとDNFについて様々な視点でご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
DNSとDNFは、マラソン大会において避けられない可能性のある状況ですが、それぞれに適切な対策や準備を行うことでリスクを軽減できます。
また、これらの経験を次のステップに活かすことも重要です。
無理をせず、健康と安全を第一に考えながら、マラソンやランニングを楽しむことが成功への鍵となります。
こんにちは
— UP RUN実行委員会 (@uprun_twx) February 10, 2025
週末は雪降ったところが多かったようですが、どうかお身体ご自愛ください
さて今週のアップランマラソン大会は
15日
第65回UPRUN府中多摩川風の道マラソン
第25回スポーツメイトラン彩湖マラソン
16日
第7回UP RUN横浜シーサイド海の公園マラソン
第168回スポーツメイトラン皇居マラソン pic.twitter.com/j3mpuF69Ba