COLUMN
コラム 〜マラソン豆知識〜
近年、マラソン大会に親子で、またはお孫さんと参加する方をよく見かけます。
UP RUNのマラソン大会でも親子で参加できる種目もあり、お子様と参加している方をよくお見掛けします。
せっかくお子様もマラソン大会に参加するのだから『参加してよかった』と思ってもらえる、記憶に残るような大会にしたいですよね。
お子様の中でも、ある程度成長し体力がついてきている場合はともかく、身体が発達途中で体力がまだあまり無い小学生のお子様などの場合、ぶっつけ本番で出場しても、もしかしたら残るのはつらい思い出だけになってしまうかもしれません……
たとえ5キロを走ったとしても、小さい体にとってはまるでフルマラソンに思えるほど初めはつらく感じるでしょう。
マラソン大会に出場していい思い出を残すためには、ある程度のお子様とのトレーニングも必要になります。
今回はマラソン大会にお子様と出場するために必要な心がまえから気を付けなければいけないことまでいろいろご紹介していきます。
マラソン大会だけではなく、学校の持久走大会の参考にもなるかと思うのでぜひ読んでみてください。
冒頭でもお伝えしましたが、ある程度身体の基礎体力がついてくる中学生以上に関しては大人と同等のトレーニングを重ねてもいいのですが、12歳までのトレーニングは方法が少し変わってくると一般的に言われています。
どちらかというと、大人と同等の走り込みを行うというよりかは基礎となる運動神経を向上させるトレーニングが必要になってきます。「走り」というより「かけっこ」といった方が分かりやすいのかもしれません。
あとは、飛んだり跳ねたり身体を機敏に動かす行為を中心として遊びの延長上で基礎体力をつけていくイメージです。
ただ、基本として忘れてはいけない点として「無理をさせない」。
これはベースとして考えるようにしましょう。
なぜかというと、身体が未発達な12歳以下の子供にとっては、遊びの延長のようなトレーニングをさせたとしても体には大きな負担がかかっています。無理をさせることで身体の故障につながり、最悪身体の発達に影響が出てくることも考えられるからです。
この事からも大人と同じメニューでトレーニングをすることはおすすめできません。
大人のトレーニング用に走り込みを行うのではなく遊びの延長で、公園でかけっこをする。大人が一緒に鬼ごっこをするのもよいでしょう。
また、ボールを使ったサッカーや、縄跳びも基礎体力作りには効果的です。
基本は「アクティブに遊ぶ」。
これを意識するようにしてみてください。
徐々に基礎体力がついてくれば、ある程度は長い距離を走れるようになります。
少しの距離なら大人と一緒に走れるようになりますが、ある程度基礎体力がついてきたとしても大人と一緒のペースで走ることは子供にとっては負担になりがちです。無理のない範囲で会話が楽しめるくらいのペースを保ち、顔色を確認しつつ、疲れが見えたらペースを落とし歩くようにしましょう。
ここで無理をさせれば、「走ることはつらいことだ」というイメージが子供に植え付けられます。そうするとなかなかそのイメージを払拭するのは難しいので、この観点からみても無理をさせないことが重要です。
せっかくマラソン大会に出場するのでタイムも気にしたい大人の気持ちもわからなくもないのですが、まずはどんなペースであっても完走することを目標としましょう。
完走するためのコツとしては、スタートから最後まで同じペースで走りきるということです。
他の記事でも紹介していますが、いわゆる『イーブンペース』という大人も意識して走る必要がある走り方になります。
もちろん参加する距離にもよりますが、ある程度の距離を走る場合、それなりの基礎体力がついてきている段階かと思います。
しかし、お子様もマラソン大会に出場できた喜びと、その勢いで始めから早いペースで走ろうとしてしまう傾向にあるのですが、そこは一緒に走る大人がペースを保つように抑制しながら走ってください。
序盤に飛ばしすぎて、後半にしわ寄せがきて完走成らず、または必ず歩く羽目になり「マラソン大会はきつい、もう嫌だ」という思い出になってしまいます。
スタートするまでにお子様と決めごとを作っておくのもよいでしょう。
例えば『前をはしらないでね』とか『一緒に走りたいから必ず横にいてね』などと言い聞かせておくと、大人がペースを保てさえすればイーブンペースは守れます。
そこで、大人が途中でばててしまうと正直元も子もないので、日頃のトレーニングから大人も必ずイーブンペースを心がけてトレーニングするようにしましょう。
忘れてはいけない事は、イーブンペースで走っていてももお子様の変化には十分気を遣うようにすること。
お子様も大会に参加できた興奮で無理に頑張ろうとしている可能性もあり、気持ちだけが先走って身体がついていかなくなっている場合があります。
大人が子供の変化に気づいたタイミングで、『大丈夫?』などと様子を伺う声かけではなく、強制的に『一回歩こう!』『ちょっと休憩しよう!』などと声をかけて、無理をさせないようにしてください。
また、大会当日の朝食ですが気合を入れて多く食べ過ぎてしまうのは絶対にやめるようにしましょう。消化しきれていないまま走れば必ず腹痛を起こし、レースどころではなくなってしまいます。
量を食べるというよりは消化が良くエネルギーになるものを摂取するようにしましょう。
これは大人も同じなのですが、レース当日はバナナやヨーグルト、あとは炭水化物を中心としたなるべく消化がいいものを食べるようにしましょう。
マラソンを実践している方はよくお分かりかと思いますが、マラソンというスポーツはメンタル面の強さもかなり重要になります。走りきるためには体力ももちろん必要ですが、レース中の励ましの言葉も必ずかけるように心がけましょう。
「大丈夫?」「あまり無理しないで」というようなネガティブな声掛けよりも、
「頑張ってるね!」「すごい!すごい!」「あとちょっと!!」など、できるだけポジティブな言葉を心がけるようにしましょう。
大人もそうですが、マラソン大会に出場した際の沿道やお友達の応援が励みになるものです。
子供に関しては大人以上に応援がかなり励みにつながるので、沿道の応援もそうですが一緒に走っている大人が常に励まし続け、応援しながら走るように心がけましょう。
今回は親子でマラソン大会に出場するための心構えから、トレーニングのポイントまでご紹介してみましたがいかがでしたでしょうか?
UP RUNのマラソン大会でもお子様と参加できる種目を設けておりますが、お子様にとっては参加することでとてもいい思い出、経験になっているようにスタッフ一同感じております。
とはいえ、それなりに長い距離を走る大会ではある程度基礎体力が整っていなければなかなか完走することさえできません…
しかし無理に日々トレーニングをさせることで「辛い」と思うようになり、走る喜びを忘れてしまいがちです。日々、走る喜びを感じることにより、その先にあるマラソン大会で完走した時の完走した喜び、感動を感じられるようになります。
大人のトレーニングの仕方とはまた違った進め方で行うように気を使いながらになってしまいますが、『無理をさせない』をしっかりと守りながら日々トレーニングを重ねていくことで基礎体力も向上していきます。
是非、一味違ったお子様と走る喜びを、お子様がいるランナーの皆様には味わっていただきたいです。
UP RUNのマラソン大会へのお子様とのご参加をスタッフ一同お待ちしております。
こんにちは☆
— UP RUN実行委員会 (@UP_RUN_tw) December 3, 2024
体を動かして温まるのいいですよね(^ ^)
さて今週のアップランマラソン大会は
7日
第74回スポーツメイトラン赤羽荒川ハーフマラソン
8日
第71回UPRUN新横浜鶴見川マラソン
第69回スポーツメイトラン東大島小松川公園ハーフマラソン
まだお申込み可能☆https://t.co/Vgd4Q7k45n pic.twitter.com/AgkXpVr2KJ