COLUMN
コラム 〜マラソン豆知識〜
日々ランニングを行っている方、これからマラソンを始めようと思っている方の中には、健康に悪いことだと思っていてもどうしても禁煙ができず、喫煙者でありながらマラソンやランニングを行っている方も中にはいらっしゃるかと思います。
マラソンは長距離走であり、持久力と体力が重要な要素となります。喫煙は健康に対して多くのリスクをもたらす習慣です。
今回は、マラソンと喫煙の関係について、喫煙が健康やマラソントレーニングに与える影響をご紹介し、喫煙者向けのトレーニングアプローチについてもご紹介します。
もし今、現在喫煙者の方でランニングやマラソンを行っている方はぜひ参考にしてみてください。
喫煙は健康に対して多くの悪影響をもたらすことが科学的に証明されています。まず先に、ランニングやマラソンと関係なく喫煙そのものが健康に及ぼす主な影響をご紹介します。
喫煙は、肺がんをはじめとする様々ながんのリスクを増加させます。喫煙によって吸入される有害物質は肺にダメージを与え、がんの発症リスクを高めるとされています。
喫煙は心血管系にも悪影響を及ぼし、心臓疾患のリスクを増加させます。喫煙によって血管が収縮し、高血圧や動脈硬化を引き起こす可能性があります。
喫煙は呼吸器系にも深刻な影響を及ぼします。喫煙によって気管支が収縮し、慢性的な気道疾患や喘息のリスクが増加します。
喫煙は免疫機能を弱め、感染症への感受性を高めることがあります。また、傷口の治癒が遅れるなど、免疫力の低下による健康被害が見られる場合があります。
マラソンは高い体力と持久力が求められるスポーツですが、喫煙はこれらの要素を損なう可能性があります。喫煙がマラソントレーニングに与える主な影響を見てみましょう。
喫煙によって肺機能が低下し、酸素の取り込み能力が減少します。これにより、マラソントレーニング中に酸素不足を感じやすくなり、持久力やスタミナが低下する可能性があります。
喫煙によって全身の血流が低下し、筋肉への酸素や栄養供給が妨げられます。このため、トレーニング中に疲労が蓄積しやすくなり、体力の低下につながる可能性があります。
喫煙は骨密度の低下や筋肉の弱化を招くことがあります。これにより、ランニング中に怪我をしやすくなるリスクが高まります。
喫煙は呼吸器系に深刻な影響を及ぼすことがあります。タバコに含まれる有害物質が肺に蓄積し、気管支が収縮しやすくなります。これにより、喫煙者の肺活量が低下し、酸素の取り込みが妨げられることで、マラソン中に呼吸困難を感じる可能性が高まります。
喫煙は心血管系にも悪影響を与えます。タバコに含まれる有害物質が血管を収縮させ、血液の流れを妨げることで、心臓への負担が増加します。このため、喫煙者はマラソン中に心拍数が上がりやすく、心臓の負担が大きくなる可能性があります。
喫煙によって酸素供給が減少し、持久力の低下を招くことがあります。マラソンは長時間の持久走であり、十分な酸素供給が必要ですが、喫煙者は持久走中に早期に疲労を感じる傾向があります。
呼吸器系や心血管系への影響により、喫煙者のマラソンパフォーマンスが低下することがあります。タイムが遅くなるだけでなく、マラソン中に不快な症状を感じる可能性も高まります。
喫煙は体の回復力を妨げることがあります。マラソントレーニング後に適切な回復を行うことが重要ですが、喫煙者は回復が遅れる傾向があります。
喫煙者がマラソンをする際には、喫煙による影響がマラソンパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。喫煙者は呼吸器系や心血管系の機能が低下しているため、マラソントレーニングやレース中に疲労しやすく、パフォーマンスも低下することが考えられます。
喫煙者がマラソンを始める際には、喫煙の影響を理解し、喫煙の習慣を改善することが健康とパフォーマンスの向上につながる重要なステップとなります。
これまでは喫煙が体に与える影響、またはマラソンやランニングに与える影響をご紹介しましたが、禁煙は喫煙者にとっては私生活まで影響が出てしまう事も考えられるかなりハードルが高いものです。
喫煙者であっても、マラソンへの取り組みを改善するためには、
喫煙をやめることが最も重要にはなりますが、その中でも喫煙者が行うべきトレーニングを挙げてみます。
ですが、一番はマラソンに取り組むのであれば喫煙をやめることです。やめることにより健康に対するリスクを減らし、マラソントレーニングにより効果的に取り組めることを忘れないようにしましょう。
喫煙をやめることは簡単なことではありませんが、医師や専門家のサポートを受けることで成功の可能性が高まります。禁煙パッチや禁煙ガムなどの補助的な方法を活用することも検討してみてください。
禁煙する行為自体をマラソンのトレーニングの一つとして考えてみるのもいいかもしれませんね。
喫煙者向けのマラソントレーニングは、徐々に始めることが重要です。無理な負荷をかけずに、ウォーキングやジョギングを始めることからスタートし、徐々に距離やスピードを増やしていくことが効果的です。
喫煙者の場合、喫煙による体力の低下を補うためにクロス・トレーニングが有効です。水泳やサイクリングなど、体への負担が少ない有酸素運動を取り入れることで、全身のトレーニングを行いつつ、マラソンの準備を進めることができます。
喫煙者向けのマラソントレーニングにおいては、メンタルトレーニングも重要です。喫煙をやめることは精神的なストレスを伴う場合がありますが、瞑想やポジティブな思考を取り入れることで、モチベーションを維持しやすくなります。
今回は喫煙とマラソンの関係性についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
ご紹介したように、マラソンと喫煙の関係について考えてみると、喫煙が健康そのものやマラソン、ランニングに与える影響は深刻であることが分かります。
喫煙者の場合、喫煙をやめることが健康向上とマラソントレーニングへの取り組みの成功につながることは多いに考えられるため、喫煙者向けのマラソントレーニングでは、喫煙をやめることをまずは最優先することが大切です。
急に始めると、私生活上にも支障が出ることが考えられます。徐々に始めることで健康をサポートしながら目標に向かって努力しましょう。
徐々に禁煙を始めることで体の変化も起きてきます。そうするとよりマラソンやランニングの魅力を体感することができ、喫煙をやめる動機や意欲が高まることも期待できます。
健康と自己克服の喜びを追求するために、喫煙から脱却してマラソン、ランニングへ取り組みましょう。
こんにちは
— UP RUN実行委員会 (@UP_RUN_tw) December 16, 2024
今日は良いことがあり嬉しい一日のスタート☆
さて今週のアップランマラソン大会は
21日
第63回UPRUN府中多摩川風の道マラソン
第55回スポーツメイトラン松戸江戸川河川敷マラソン
22日
第20回UP RUN東大島小松川公園マラソン~長距離特別ver~
第164回スポーツメイトラン皇居マラソン pic.twitter.com/ya9AfzFJMJ