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    マラソン豆知識

    マラソンやランニングをすると股関節が痛くなる?その原因とは?

    マラソンやランニングをすると股関節が痛くなる?その原因とは?

    日々マラソン大会に向けてランニングやトレーニングに励んでいる皆さんの中には、マラソン大会に出場した際、もしくは日々のランニングやトレーニングにおいても股関節が痛くなる、または過去に痛くなった経験があるのではないでしょうか?

    マラソンやランニング中の股関節の痛みは、ランナーにとってよくある問題の一つです。

    今回はそんな股関節の痛みの一般的な原因と対策をいくつかご紹介していきます。
    まさに今そんな痛みに悩んでいる方はもちろん、今までにそんな経験があった方も、ぜひ参考にしてみてください。

    なぜマラソンやランニングで股関節がいたくなるのか?

    今回はマラソンやランニングでおいて股関節が痛くなる原因や対策をご紹介していきますが、まず先になぜ股関節がいたくなるのか、その原因をご紹介していきます。

    【原因】
    ・筋肉の炎症
    長時間のランニングや過度の負荷により、股関節周辺の筋肉が炎症を起こすことがあります。これによって痛みや不快感が生じます。

    ・関節の炎症

    過度のストレスや運動中の不適切な動きにより、股関節の関節面や軟骨が炎症を起こすことがあります。

    ・脂肪嚢炎

    股関節周辺の脂肪嚢が炎症を起こすことによって、痛みが生じる場合があります。

    ・外傷

    転倒やスポーツの際の怪我など、股関節に直接的な外傷が加わった場合、痛みが生じることがあります。

    ・骨折

    股関節の骨折は比較的まれですが、強い外からの力や高齢者の骨粗鬆症などによって引き起こされることがあります。

    ・軟部組織の損傷

    股関節の周囲の軟部組織(筋肉、靭帯、腱)の損傷や炎症が股関節の痛みを引き起こすことがあります。股関節の炎症は、関節炎や腱炎などの疾患によっても引き起こされることがあります。

    ・変形性関節症

    加齢や関節の過度の使用によって、股関節の軟骨がすり減り、関節炎や痛みが生じることがあります。

    ・筋肉の疲労

    長時間のランニングによって、股関節周辺の筋肉が疲労し、痛みを引き起こすことがあります。特に長い距離を走ったり、激しいペースで走ったりすると症状が現れやすいです。

    ・歩行や走行のテクニックの問題

    歩行や走行の際に正しいフォームやテクニックが欠如している場合、股関節に過剰なストレスがかかり、痛みを引き起こすことがあります。

    ・姿勢の問題

    マラソン中の姿勢が不適切な場合、股関節に不必要な圧力がかかり、痛みを引き起こすことがあります。

    【対策】

    ・炎症の管理

    痛みを感じた場合は、ランニングを中断し、十分な休息を取ることが重要です。アイシングや湿布などで炎症を抑えることも効果的です。

    ・歩行やランニングフォームの見直し

    歩行やランニング中の不適切なフォームや動きが股関節に負担をかけることがあります。
    専門家の指導を受けながらフォームを見直し、正しい動きを身につけることが大切です。

    ・適切な靴と足部のサポート

    適切な靴を選び、必要に応じて足部のサポート(インソールや足底筋群のトレーニングなど)を行うことで、足のバランスと負担の分散を改善できます。

    ・適度なトレーニング量と休息

    過度なトレーニングは股関節への負担を増加させる可能性があります。適切なトレーニング量と十分な休息を確保しましょう。

    ・ウォーミングアップとクールダウン

    ランニング前後に十分なウォーミングアップとクールダウンを行い、筋肉を準備し、緩和することが重要です。

    ・柔軟性の向上

    股関節周辺の筋肉の柔軟性を向上させるために、ストレッチやヨガなどの柔軟性トレー二ングを取り入れることが有益です。

    股関節が痛くなる原因や対策を紹介しましたが、股関節の痛みが慢性化したり、激しい痛みや機能の制限がある場合は、医師やスポーツ医学の専門家に相談することをおすすめします。

    適切な評価と診断を行い、個別に適した治療法やアドバイスを受けることが大切です。

    股関節以外にマラソンやランニングで痛くなりえる部位とは?

    これまではマラソンやランニングにおいて股関節が痛くなる原因や対策についてご紹介しましたが、マラソンやランニングをすると、股関節以外にも主に下肢の関節が痛くなることがあります。

    次にほかの痛くなりえる部位と対策についてご紹介します。

    ・膝関節

    マラソン中の反復運動や長時間の負荷によって、膝関節に痛みや炎症が生じることがあります。膝関節の内側や前部、または膝裏に痛みが現れることがあります。

    対策としては適切なシューズを選ぶことが大切で足のアーチや走り方に合ったクッション性やサポートがあるランニングシューズを選びましょう。

    膝の周りの筋力を強化することも対策につながります。太ももの前側と後ろ側の筋肉をバランスよく鍛えることで、膝関節にかかる負荷を分散できます。

    また歩行や走行フォームの改善をすることで膝への負荷を減らすため、正しい姿勢やフォームを保つように注意しましょう。

    ・足首関節

    足首の過度の曲げ伸ばしや着地時の衝撃によって、足首関節に痛みや捻挫が生じることがあります。足首の内側や外側、または関節の周囲に痛みが現れることがあります。

    対策としてはこれもまたシューズの適切なフィッティングが大切で足首を適切にサポートするランニングシューズを選びましょう。

    足首の筋力強化をすることでも足首の周りの筋肉をトレーニングすることで、関節の安定性を向上させることができます。

    ・足の甲やアーチ

    長時間のランニングや過度の負荷によって、足の甲やアーチに痛みや炎症が生じることがあります。

    特にアーチの下部や足の内側に痛みが現れることがあります。
    対策としては適切な自身の足の形にあったシューズやインソールを使用するとよいでしょう。また足のアーチをサポートするテーピングなどを使用することで、足のアーチを保護することができます。

    上記でご紹介した股関節以外の関節に痛みにあっても、以下の予防策も関節の痛みを軽減するのに役立ちます。

    ・適切なウォーミングアップとクールダウンを行う。

    過度なトレーニングや過剰な負荷を避ける。
    適度な休息と回復時間を確保する。
    適切な栄養と水分補給を行う。

    最も重要なことは、自分の身体の状態に合わせて適度なトレーニングを行い、痛みが現れた場合には無理せず休息をとることです。また、専門家やコーチのアドバイスを受けることも大切です。

    まとめ

    今回はマラソンやランニングを行うことで股関節が痛くなる原因と対策についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?

    これまでに、マラソンやランニングを行った際に股関節が痛くなった経験がある方はもちろん、今まさにそんな股関節が痛くなる悩みを抱えているランナーの方、もしくはこれからマラソンやランニングを始めようとしている方も、今回ご紹介した対策を行う事で痛みを回避できる可能性が高くなります。

    どれも、今行っているランニングやトレーニングにおいてハードルが高くなく実践できるものばかりかと思うので是非参考にしてみてください。

    股関節の痛みは個人によって異なる原因が考えられるため、具体的な症状や状況に応じて対策を選択することが重要です。

    ただ、もし症状が悪化したり、痛みが発症した場合は今回ご紹介した以外の原因がある可能性があります。

    痛みが持続する場合は、医療機関へかかり医師や理学療法士と相談し、適切な治療とアドバイスを受けることをおすすめします。

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