COLUMN
コラム 〜マラソン豆知識〜
日々マラソン大会へ向けてランニングやトレーニングに励んでいるランナーの方の中には、コーヒーなどのカフェインを多く含むものが好きな方も多いのではないでしょうか?
マラソンは、体力と持久力が求められる過酷なスポーツであり、ランナーはトレーニングと栄養管理を通じて最高のパフォーマンスを追求しています。
そんな中で近年、カフェインがマラソン界で注目を集めており、そのパフォーマンス向上への可能性が探求されていることをご存じでしょうか?
カフェインがマラソンにおけるパフォーマンス向上に影響するのであれば、コーヒーなどのカフェインを多く含むものが好きなランナーの方にとってはとても有利になるかもしれない話なのです。
今回はそんなカフェインがマラソンにどのような影響を与えるのか、そしてその適切な利用方法についてご紹介していきます。
カフェインは、天然に存在する刺激性のある化学物質で、主にコーヒー豆、茶葉、コカの葉などの植物に含まれています。また、エネルギードリンクや一部の薬物にも添加されています。カフェインは中枢神経系に影響を与えるため、覚醒や注意力の向上、そして一時的なエネルギー増加をもたらす特性があります。
カフェインは、アデノシン受容体という神経受容体と相互作用することによってその効果を発揮します。アデノシンは、中枢神経系において睡眠やリラックスを促す働きをする神経伝達物質です。カフェインはアデノシン受容体に結合することで、アデノシンの効果をブロックし、覚醒や活性化を引き起こすのです。
カフェインは飲料や食品、またサプリメントとしても摂取されることがあります。主な摂取源としては以下のようなものがあります。
・コーヒー
コーヒー豆に高濃度で含まれており、多くの人にとって主要なカフェインの摂取源です。
・紅茶
茶葉にも含まれており、コーヒーに比べてカフェインの含有量は少なめですが、効果はあります。
・炭酸飲料やエネルギードリンク
ソフトドリンクやエネルギードリンクにもカフェインが添加されており、気分の切り替えやエネルギーの提供を意図して摂取されます。
・チョコレート
カカオにもカフェインが含まれており、チョコレートを摂取することで軽度の覚醒効果を感じることがあります。
カフェインの摂取は、個人差によって効果や耐性が異なるため、適切な量とタイミングを考慮することが重要です。
過剰摂取は不安感や不快感、不規則な心拍数などの副作用を引き起こす可能性があります。また、一時的なエネルギー増加が続く反面、過度の摂取によるエネルギーのクラッシュも起こり得ます。
個々の健康状態や生活習慣に合わせて、カフェイン摂取を適切に調整することが大切です。医師や専門家のアドバイスを受けることで、健康に配慮したカフェインの摂取が行えます。
先ほども少し触れましたがカフェインは、中枢神経系に影響を及ぼし、覚醒や注意力の向上をもたらすとして広く知られています。
この効果は、マラソンランナーにとって極めて魅力的です。
長い距離を走る際、疲労が蓄積し、モチベーションが低下することがあります。こうした状況でカフェインを摂取することで、気分の切り替えや集中力の維持が図られる可能性があります。また、カフェインは中枢神経系を刺激することにより、疲労感を感じにくくすると言われています。
カフェインは脂肪酸の代謝を促進し、エネルギーの効率的な利用を助けるとされています。これにより、長距離走で必要なエネルギー供給をサポートする可能性があります。さらに、カフェインはランナーの筋力を向上させることも示唆されており、スプリントなどの瞬発力を必要とする場面でも効果を発揮するかもしれません。
カフェインの摂取タイミングは、その効果を最大限に引き出すために重要です。
多くのマラソンランナーは、レース前にカフェインを摂取します。これは、スタート前の緊張感を和らげ、スタミナと集中力を高める狙いがあります。適切な摂取量は個人差がありますが、通常は100~200mg程度が推奨されています。ただし、個人の体質や耐性によって必要な量は異なるため、トレーニング時に試行錯誤することが重要です。
一部のランナーは、レース中にもカフェインを摂取します。マラソンの後半になると、疲労感が増し、モチベーションが低下することがあります。こうした状況でカフェインを摂取することで、気分を切り替えて精神的な面でもサポートを受けることができるかもしれません。
簡単にまとめるとマラソンラやンニングにおいて、カフェインの摂取は以下のような影響をもたらす可能性がると考えられています。
・持久力の向上
カフェインによる覚醒効果とエネルギー供給の増加により、ランナーは疲労を感じにくく、持久力を向上させることができます。長い距離を走るマラソンにおいて、この効果は特に重要でランナー誰しもが持久力の向上のためにトレーニングを行っているほどです。
・集中力の向上
マラソン中の集中力は重要で、メンタルトレーニングというトレーニング手法もあるようにマラソンは内面の強化も必要になってきます。カフェインは注意力を高め、単調で長いレース中にも集中を維持するのに役立つかもしれません。
・脂肪の効率的な利用
カフェインの脂肪酸代謝促進作用は、エネルギー源としての糖分消費を遅らせる効果があります。これにより、マラソンの後半で糖分が枯渇するリスクを軽減できます。
ただ、忘れてはならないのはカフェインの効果は個人差があります。過剰摂取や適切なタイミングを守らない場合、不安感や不快感、不規則な心拍数などの副作用が現れる可能性があります。このことから普段あまりカフェインを摂取しなれてない方は急に摂取することは避けるようにしましょう。
また、カフェインには体が慣れてしまう「耐性」が生じることもあります。
練習やレースの日に限定的に摂取する方が効果的な場合もあるので、普段からカフェイン摂取が多い傾向にある方は、少し普段の摂取量を減らして、ランニングやトレーニング時に摂取量を増やしてどのくらい体に変化があるのか観測してみるのも効果的です。
今回はカフェインがマラソンやランニング、トレーニングに与える影響をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
今回ご紹介したことからカフェインは、マラソンランナーにとって有望なパフォーマンス向上の手段と言えるかもしれません。ただし、適切な摂取量とタイミングを守りつつ、個人の体質やトレーニングニーズに合わせて活用することがとても重要です。
先ほどもご紹介しましたが、普段からあまりカフェインを摂取しなれてない方はもちろん、健康状態や個人差を考慮したうえで慎重に摂取することが重要です。
最良の結果を得るためには、例えば医療専門家やトレーナーのアドバイスを受けることもおすすめです。カフェインを摂取してマラソンやランニングなどの運動をして問題ないのか自身の身体には効果があるのかを事前に確認することもよいでしょう。
マラソンランナーが自身の限界に挑む際に、カフェインが新たな可能性を切り拓く可能性があるので、うまく付き合うことでパフォーマンスを最大限まで引き上げられるかもしれませんね。
こんにちは。
— UP RUN実行委員会 (@UP_RUN_tw) December 23, 2024
昨夜は空気が澄んでいて星が綺麗でした☆
さて、今週のアップランマラソン大会は
28日
第165回スポーツメイトラン皇居マラソン
29日
第71回UPRUN市川江戸川ハーフマラソン
30日
第32回スポーツメイトラン府中多摩川風の道マラソン
31日
第199回UP RUN皇居マラソン
全て年末特別Verです。 pic.twitter.com/smWjGid1Gb